創業1744年。世界で最も歴史があり、かつ最も有名なオークションハウスであるサザビーズ(Sotheby’s)。ニューヨーク、ロンドン、香港、パリ、ジュネーブなど世界9か所にセールルームを持ち、年間約250のオークションを開催しています。古今東西の美術品や時計、ジュエリーなど、取り扱い分野は実に70以上に上ります。

連載「知られざる時計オークションの世界」を執筆するのは、そのサザビーズで時計部門のグローバルヘッドを務めるサム・ハインズ(Sam Hines)氏。ハインズ氏は、サザビーズ、クリスティーズ、フィリップスと、著名なオークションハウスで20年以上にわたり経験を積んできた専門家で、時計のスペシャリスト。過去10年に大きな話題になったオークション2つを指揮したことで知られます。一つは2011年に、ジェームス・ウォード・パッカードの伝説的コレクションから、それまで知られていなかった懐中時計2つを合計270万ドルで落札させたこと。もう一つは2016年に、パテック・フィリップのステンレス製パーペチュアルカレンダー搭載クロノグラフ「Ref. 1518」を1100万スイスフランで落札させたことで、これは現在世界最高額の腕時計となっています。

そんな、プライベートでも時計を愛し自身もコレクターであるハインズ氏が執筆する本連載。現在進行形のデータと歴史的な観点とを織り交ぜながら、時計を通して世界のオークションやコレクター生活などを紹介していきます。第一回は、ビンテージロレックスの話題をお送りする予定です。お楽しみに。

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