オン・オフ問わず、大人のライフスタイルに寄り添う

働き方が急速に変わり、働く場所も時間も、そして服装もオンとオフの境界が溶け始めた。ビジネスのウエアやアイテムもオン・オフで兼用できるものが主流になり、その流れはウォッチデザインの傾向にも現れている。クロノグラフやダイビングウォッチが多く登場し、シンプルウォッチであってもスポーティーなデザインというのが昨今の潮流になりつつある。

とはいえ、ビジネスの枢要なポジションを占めるエグゼクティブであれば、オンのスーツスタイルに主張の強いスポーツウォッチというのはやはり避けるべきだろう。今、エグゼクティブに薦めるならば、オンタイムにはビジネスの信頼を得る品格を放ち、オフタイムには軽快な装いに調和して、気分も解放してくれるようなリラックス感のある時計だ。そんなニーズに見事に応えてくれるのが、オーデマ ピゲから今年発表された「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」である。

この「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ(コード 11.59 バイ オーデマ ピゲ、以下CODE 11.59)」とは、一昨年の2019年に誕生したオーデマ ピゲの最新コレクションである。ネーミングはChallenge(挑戦)、Own(継承)、Dare(追求心)、Evolve(進化)の頭文字と、新しい日の1分前(11:59)に由来する。

「神は細部に宿る」を体現する造形美

オーデマ ピゲには、時計好きならば知らない者のないメガヒットのコレクション、「ロイヤル オーク」がある。その誕生は1972年のこと。そのころ高級時計といえばシンプルで薄型、デザインはクラシックを踏襲したものというのが時計関係者の認識だった。そこにロイヤル オークは、潜水服のヘルメットをモチーフとした八角形のベゼル、そしてそのベゼルをビス留めするという大胆さを携えて登場。高級時計の定義を塗り替えるほどの衝撃的なデビューだった。

ロイヤル オークが大胆さで高級時計の定義を塗り替えたとすれば、一昨年に登場したCODE 11.59コレクションは、緻密なディテールワークで高級時計の新しい姿を打ち出したと言っていい。その特徴を端的に述べるならば「神は細部に宿る」ということに尽きる。丸形と八角形を組み合わせたケース、大きく開口したラグ、内側と外側のカーブが異なるサファイアガラスなどのディテールにより、まったく新しいコンテンポラリーな美しさを獲得しているが、これらは従来の枠組みにはとらわれない発想と、精密な素材加工・成形をはじめとする革新的な技術の賜物である。

CODE 11.59
細みの針とバーインデックス、そして今年初お目見えとなったヘアライン仕上げのグラデーションダイヤルがドレッシーな印象を生んでいる。「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」。18Kホワイトゴールド×ブラックセラミックケース。ケース径41mm。自動巻き。30m防水。ラバーストラップ。495万円(税込)
CODE 11.59
CODE 11.59の大きな特徴であるラグ部分の開口。今年はミドルケースにブラックセラミックを採用した。ケース厚12.6mmだが、ミドルケースのおかげでコントラストが生まれ、野暮ったさがなく軽やかに見える
CODE 11.59
ホワイトゴールドのケースに合わせたのはラバー製のストラップ。表面にテキスタイルモチーフを施すことで上質に仕上げている。ダブルカーブのサファイアガラスもこのコレクションの特徴

そしてデビューから3年目となった今年の新作が、ここで取り上げたクロノグラフである。濃淡がついたグラデーションのダイヤルには縦方向のヘアライン仕上げが施され、ミドルケースには成形が困難なブラックセラミックを採用。クロノグラフにはプッシュボタンがあることからミドルケースの開口部分が多くなり、セラミックの成形が一段と困難になるが、それをまるで大したことではないかのようにやってのけてしまうのがまた心にくい。

クロノグラフでありながらアクティブ感を押し出すことなく、むしろどこまでもドレッシーで、コンテンポラリーな美しさが光る。オン・ビジネスの装いにはもちろん、休日の街歩きからドライブ、グランピングなどのレジャー、海辺や高原のバカンスまで、あらゆるシーンに寄り添ってくれることだろう。こんな時計を一本持っていれば、毎日がちょっと贅沢になる。

問い合わせ情報

問い合わせ情報

オーデマ ピゲ ジャパン株式会社
TEL:03‐6830‐0000

衣装:ジャケット9万4600円<タリアトーレ>、ポロシャツ2万9700円<ジョンスメドレー>、靴7万7000円<エイデン ミラノ ✕ シップス/すべてシップス 銀座店03‐3564‐5547>、パンツ2万7500円<ブリリア 1949/トヨダトレーディング プレスルーム03‐5350‐5567>(記事内すべて。税込)

text:d・e・w
photograph:Masahiro Okamura
styling:Hiroshi Morioka
hair & make:Satoru Ukon
special thanks:Yokosuka museum of art