2018年にスタートした「カルマンソロジー」は、国内の著名シューズブランドで約17年間デザインとディレクションを手掛けたシューズデザイナーの金子真氏が立ち上げたブランド。コンセプトは「伝統と進化」。先人から受け継いできたものにエッセンスを加えて、バランス感覚を伴ったシューズは、品のある大人の男性に向け、新たなスタンダードを提案している。
ブランド初となる別注シューズは、トゥモローランドの40周年を記念して製作された。「次の時代のファッションを作ってほしい」という想いを込め、「ERA（時代）」と命名された。別注モデルの証としてインソールやBOXにも両ブランドの名前が刻印されている。
今回のモデルは、17世紀初頭に現代ファッションに繋がる「モード」を象徴とするレディースライクなファッションを着用していたイギリスの新教徒「pilgrim fathers」のスタイルをモチーフとしている。彼らが履いていたとされるシューズをモデルに、アッパーに大きな金のバックルを施し、つま先にはバックルと同素材のトゥスチールを装備、足首に添うようベロは台形にカッティングしている。また、バックルは、極力足に当たらないよう木型に合わせ、職人が手作業で曲げて調整する。木型はドレスローファーの「1506」を採用。一つひとつの丁寧な作業によって洗練されたシューズを作り出した。
7月20日から8月4日までトゥモローランド 渋谷本店で開催するポップアップをはじめ、限定店舗で取り扱われる。「モード」の起源にインスパイアされて誕生したシューズは、品があって華やか。しなやかな曲線が中性的で美しく、女性ウケ間違いなしのモテる靴だ。
text：Rina Araki
