ミニマルデザインのトレンチコートがオン・オフで活躍する
ビジネスウエアのカジュアル化が進む中、仕事の場面だけでなくオフシーンでも使えるコートを持っておくと重宝する。ビジネスコートの定番であるチェスターフィールドコートやステンカラーコートの次に今シーズン買い足すなら、活躍の幅が広いトレンチコートを薦めたい。
とはいえ、伝統的なスタイルのトレンチコートは今の装いにはややトゥーマッチ。もともとトレンチコートは軍用につくられたもので、肩のエポーレット、前面のガンパッチ、背面のアンブレラヨークなどの意匠は、現代のビジネスシーンにおいては少し大げさでエレガントさに欠けるのも否定できない。そこで最近はこれらの伝統的な意匠を省き、より上品に仕上げたトレンチコートが見られ始めている。こうした新たなスタイルのトレンチなら、スーツはもちろん昨今主流のシンプルで軽やかな装いに似つかわしい。
今シーズンの麻布テーラーのトレンチコートもまた、そんな流れを反映した1着だ。ギャバジン生地やラグランスリーブ、袖口のアームベルトなどでトレンチの雰囲気を残しつつ、伝統的な意匠を極力排した現代的でミニマルなデザインが目を引く。ロング丈Aラインのゆったりとしたシルエットは上品でありつつ今風のリラックス感も醸す。ビジネスシーンでベルトをキュッと締めて着こなすのはもちろん、オフでニットの上にバサッと羽織っても様になり、さまざまな場面で活躍する。
英国調コートの豊富なバリエーションから自分だけの1着をオーダー
どんなに良いコートでもサイズが合わなければ台無しだが、麻布テーラーの強みはコートもその人の体型に合わせてオーダーできることだ。現在、麻布テーラー全店で「Order Coat Collection」が開催されており、前述のトレンチコートをはじめ全6モデルのコートをオーダーで仕立てられる。
今シーズンのテーマは「英国テイスト」。フランネルやツイードなどの英国調素材、ファッション好きも満足する伝統的なコートのディテールを盛り込みながら、いずれも現代のビジネスシーンにふさわしいスタイルに仕上がっている。豊富なバリエーションの中から体型や好みにフィットした1着が見つかるだろう。
オーダーの受付は2023年11月15日(水)まで、価格は6万500円~(税込)、納期は約4週間。このタイミングを逃さずに、本格的な寒さを迎える頃に自分だけのコートを手に入れたい。
azabu tailor 福岡店が移転リニューアル!
今秋「azabu tailor 福岡店」が、地下鉄天神駅3番出口からすぐの好立地に移転リニューアルオープン。内部はウッドを基調としたクラシックなたたずまいで、約50坪とゆとりのある居心地の良いスペースが広がる。大通りに面しながら入り口をセットバックさせ、喧騒から離れた隠れ家的な空間でビジネスパーソンをサポートする。
azabu tailor 福岡店
福岡市中央区天神2-8-38 協和ビル1F
営業時間/12:00(土・日曜、祝日11:00)~20:00、木曜定休
TEL/092-721-1148
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