カラークリップで襟元をシメる
～スーツのプロのマイルール

イタリアンクラシックなスーツブランドを数多く取り扱うビームス Fでも、村瀬さんはナポリ仕立てのスーツに注目。ファッション性が高いと思われるナポリスーツだが、ビジネスシーンでも着られるように、アクセサリーを絞り込むなど、あえてストイックな着方を実践している。

イタリア男風に腕元にアクセサリーを重ね付けするのは、村瀬さんの流儀に反する。手元のアクセは結婚指輪と腕時計のみ。夏場汗を掻くので、革ベルトの時計はシャツのカフスの上にする。

手元のアクセサリーを排する村瀬さんにとって、スーツに許されるアクセサリーはカフリンクスとカラークリップだけ。ラウンドカラーのシャツを着るときもカラークリップで襟元を締めている。

袖の飾りボタンが外せる本切羽は、かつては高級スーツの証として重用されたディテール。ボタンが「外せる」ことをさりげなくアピールしながら、左右の開ける数を変えて無造作を装っている。