Editor's Note

ロイヤルワラント(王室御用達)を持つイギリスのスーツブランド、オースチン リード。1971年より日本での販売を始めると、国内マーケットに合わせた服作りを推し進めてきた。伝統的な技術を受け継ぎながら、現代的なモデリングの英国スーツを今もリリースしている。1990年代に国内のスーツスタイルの潮流がイタリア式へと傾いた際、多くの英国ブランドがイタリアンスタイルのスーツをリリースするなか、自らの足元をしっかり見据えながらかたくなに英国式のスーツを作り続けてきた姿勢は、このブランドのアイデンティティーを表している。本場イギリスの良質なる既製スーツブランドとして貴重な存在である。

創業年
1900年
創業地
イギリス ロンドン
拠点
イギリス ロンドン

Brand History

19歳でアメリカに渡りリテーリングビジネスを学んだオースチン・レナード・リードは、帰国後、高品質の既製服ビジネスをスタート。1900年、26歳でフェンチャーチ・ストリートにショップを開く。1906年、この店をオースチン リードと改名。1926年には、ロンドンのファッション中心地であるリージェント・ストリートに店舗を開いた。1929年には、北大西洋横断連絡船「アキタニア」号、1936年には豪華客船の「クイーン・メリー」号、「クイーン・エリザベス」号などにも店舗を開くなど、富裕層のためのブランドとして知られるようになる。1994年にはチャールズ皇太子、翌年にはエリザベス女王からワラントを授かりイギリス王室のお墨付きも得た。現在ロンドンでは約25店舗ものショップオープンと、旗艦店の計画が進行している。