Editor's Note

70余年の歴史を誇るイタリアン ラグジュアリー メンズウェア テーラリングメゾンと謳われるブリオーニ。それまで一般的とされていた重厚な素材と落ち着いた色使いを旨とする英国的な仕立てとは一線を画す、軽快感にあふれ、エレガンスをも備えたスーツをメンズシーンに提案した革新的ブランドだ。贅を凝らしたオーダーメイドはもちろんのこと、既成スーツも人気が高く世界中にファンを持つ。ハンドメイドでありながら量産を可能にした“プレタポルテクチュール”という製法を生み出したのも、実はこのローマの名門。“信頼・富・優雅”といった要素を、着る者にもそれを見る者にも伝えるパワースーツ。それがブリオーニの真骨頂である。

創業年
1945年
創業地
イタリア ローマ
拠点
イタリア ローマ

Brand History

服職人であるナザレノ・フォンティコリと起業家のガエタノ・サビーニが、ローマのバルベリーニ通りにオープンさせたブティックがブランドの起源。開店当時から富裕層に向けたビジネスを展開し、1952年にはフィレンツェのピッティ宮殿にて歴史上初めてのメンズファッションショーを開くなど、革新的なテーラリングメゾンとして知られる存在となる。なかでも“コンチネンタル・ルック”と銘打った独自のスーツスタイルは広く注目の的となり、ローマを代表するテーラーへと躍進。1980年代には次世代にテーラーの技術を継承すべく、「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア」というテーラー専門の縫製学校を設立。1着のスーツに220工程、7000以上のハンドステッチを駆使して仕立て上げるブリオーニメソッドなど、サルトリアの精髄を伝えている。