Editor's Note
ドーメルの中でも定番生地といえる1922年デビューの「スポーテックス」は、優れた強度と快適性が特徴。細かい柄物はビジネスマンに好評を博し、鮮やかなチェック地はゴルファーにも支持された。また、1957年にリリースされドーメル史上最もヒットしたモヘア生地「トニック」の後継モデルといえるのが「トニック2000」。さらに同じモヘアでも高級なキッドモヘアを原料とする「スーパーブリオ」は、その卓越した光沢とドレープ感の印象から「国家元首の服地」の異名を与えられている。これら3つの代表的な生地以外にもエレガンスを極めた「アマデウス」、ストレッチ性を備えた「エクセル」など、数々の名作生地をラインアップしている。
Brand History
ジュールズ・ドーメルと彼の兄弟であるアルフレッド、オーギュストらがフランスで起こした服地商がその発祥。21世紀の現在まで6世代にわたり、スーツ用をはじめとするウール服地を中心に事業を展開している。自社工場はイギリスのウェスト・ヨークシャー州にあり、創業以来イギリスで生地を織ることにこだわっているのも特徴である。ドーメル家にとって「3」は象徴的な数字だ。家紋には3匹の羊が描かれ、“進化”“開放性”“先駆性”の 3つのモットーが創業以来今に引き継がれている。そして、このフランス服地ブランドを代表する3大傑作生地は「スポーテックス」「トニック」「スーパーブリオ」である。