Editor's Note

ミラノ北部に位置するビエラ地区は、服地ファクトリーが集まるエリア。その中でもレダはトップクラスの実力と知名度を誇る生地ファクトリーだ。太陽光を反射し生地の温度上昇を抑える「アイスセンス」といった機能性生地の開発にも先進的に取り組んでいる。その一方、芸術性の高い色柄を生み出す姿勢も忘れていない。毎シーズンのコレクションはテーマ性を打ち出したもので、ユニークな着想が光る。さまざまなカルチャーやトレンドをコレクションに反映させるアーティスティックな感性と開発力を併せ持つ生地ブランドである。

創業年
1865年
創業地
イタリア ビエラ
拠点
イタリア ビエラ

Brand History

北イタリア・ビエラ地区ヴァレモッソにおいて、カルロ・レダがウール工場を創設したのが始まり。1960年代に発生した大規模な災害時には、近隣の工場ともども大きな打撃を受けた。しかし、被災を技術革新の契機と捉えて設備を近代化。1998年には工場の紡績機すべてを当時最新鋭のコンパクトヤーン紡績機に入れ替えるなど、常に進化し続ける姿勢を社是とする。主な取引先には一流のメゾンが挙げられる。クラシカルなタッチのウールファブリックには、ニュージーランドの自社牧場を含め3万ヘクタールもの牧場で育った最高級メリノ品種の羊毛を厳選して使用。特殊染料を使用することで太陽光を反射し、生地の温度上昇を効果的に抑えるとともに紫外線をカットする機能素材「アイスセンス」を開発して話題となった。近年ではウールの高機能性に着目し、ニュージーランドウールを使用した「REDA ACTIVE(レダアクティブ)」コレクションも展開。マシンウォッシャブルウールやニットなどが、ヨーロッパのラグジュアリーブランドに採用されているだけではなく、カジュアルやスポーツ分野にも広がり、世界的に話題を集めている。年間700万メートルもの服地を生産するファクトリーとして稼働中。