Editor's Note
世界中のセレブリティーたちに愛されるスキャバルの生地。品質への信頼感を物語るように、近年では映画『007カジノ・ロワイヤル』に出演したダニエル・クレイグや『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『タイタニック』などで主演を務めたレオナルド・ディカプリオにも服地を提供した。ハリウッドスターのみならず、元アメリカ大統領のバラク・オバマやビル・クリントンもスキャバル生地のスーツ愛用者。ポール・マッカートニーやエルトン・ジョンなどの伝説的ミュージシャンもスキャバルのファンとして知られており、名前を挙げればきりがないほど。グローバルエリートであるならば、一度は身に纏いたいブランドだろう。
Brand History
オットー・ハーツがブリュッセルに創立したスキャバルは、生地のマーチャント(商社)とサプライヤーを兼ねる企業として成長してきた。1950年代には、テーラーの店頭などに生地見本を置き、サンプルによる注文方法として今では一般的な「バンチシステム」を確立。また、オットーは世界的な芸術家サルバドール・ダリと親交があり、彼がスキャバルのために制作した12枚のリトグラフが本社に飾られている。1960年代にはアメリカの映画界との提携をスタートさせ、多くのセレブリティーが着用したことから世界的ブランドへと発展。スーツをメインとするトラディショナルなウール生地を中心に、本物の純金やプラチナを織り込んだ「トレジャーボックス」のリリースや、アストン・マーティン「Qシリーズ」の内装に使用されるなど、常にニュースを提供し続けている。