世界中の紳士服地の約3割がエルメネジルド ゼニアの生地といわれる。契約農家に良質な羊の毛を競わせ、高品質な羊毛を産出する生産牧場には褒章を授与するとともに優先的に買い上げることで経営面のサポートもしている。さらなる品質向上を目指してきたゼニアは、現在、服地生産と既成服のラグジュアリーメゾンという両輪で稼働している。
1910年に生地メーカーとして創業したエルメネジルド ゼニアは、1967年には鷹岡と有本、国内2つの商社を通じて正式に服地の販売を開始。今年2017年は本格的な日本上陸から50年という節目に当たる。これを記念して先頃、現CEOジルド・ゼニアとともに、昨年アーティスティック・ディレクターに就任したアレッサンドロ・サルトリが来日。日本のキャンペーンモデルに抜擢された松田龍平らによる特別イベントも開かれた。
ゼニアは今季、日本限定の色柄を設定し、服地や革小物などのカプセルコレクションで展開する。厳選されたカジュアルアイテムも豊富だが、なかでもビジネスエグゼクティブが注目したいのは、日本限定のペッレ テスータコレクションだ。
極細に切り分けた革をブラウン、ブルー、グリーンに配色し、織機に掛けて生地のように織り上げた「ペッレ テスータ」は、文字通り「革の織物」の意。色柄はアレッサンドロ・サルトリが、エルメネジルド・ゼニアの昔のコレクションから発掘し現代的にアレンジしたものだ。オリジナルの革小物に使われるとともに、チェックとストライプの2柄の服地も用意されていて、オーダーでスーツやジャケットに仕立てることもできる。 今回は、さまざまなビジネスシーンで活躍するバッグと小物類を紹介しよう。
トラベラー50トロリー
「トラベラー50トロリー」は、日本限定色の「ペッレ テスータ」を使ったスーツケース。静音性能が高いホイールを採用。四輪式で旋回性が良く、取り回しやすいため旅先での移動も苦にならない。そのうえ機内持ち込みも可能なサイズだから、ターンテーブルで荷物を待つ必要がなく、到着したらゲートへ直行できるのもメリットだ。
ハンドルは3段階伸縮式。人間工学に基づいたエルゴノミックデザインを採用している。背面にはA4サイズのファスナーポケットを配置。ボーディングチケットやパスポートなどを収納でき、取り出しもスムーズ。
荷室は双方ともにファスナーコンパートメントで完全に仕切られているので、閉じるときに荷物がこぼれ落ちることがない。荷造りのしやすさに配慮した仕様だ。ポケットも配置されているので、小物の収納にも便利。別途ノートPC専用のポケットも用意されている。
ピックアップトートバッグ
ビジネスシーンにはもちろん、休日の街歩きにも使いたい上品なルックスのピックアップトートバッグ。書類やノートPC、タブレットの収納や買い物した小物を持ち歩くのにも適したサイズとキャパシティだ。
荷室内にはファスナーポケットやペンポケット、スマホ用ポケット、充電器などの周辺機器をスマートに収納できるポケットも配置している。
前背面はさりげなくゼニアを主張する編み込みの「ペッレ テスータ」。マチ部分にはレザーを使っているので、さらに高級感ある外観となっている。