ドレスウェアセレクトショップの麻布テーラーが、無重力を思わせるほど極限まで軽さを追求した仕立て「ライトコンフォート」を4月20日から販売する。“無重力”という言葉は、いささか大げさに聞こえるかもしれないが、このスーツの誕生の経緯を知れば、きっと興味が湧くだろう。夏用スーツを作るにあたり、通気性や吸湿速乾性の向上を考えるのはあたりまえであるが、同社は「夏は何を着ても暑い」という声を聞き、ならば「何も着ていないように感じるスーツ」を生み出そうと考えたのである。

「ライトコンフォート」の素晴らしさは、超軽量であっても決してカジュアルに傾かせず、ドレス感のあるフォルムを死守しているところにある。その秘密は、超軽量ながらハリやボリューム感を持たせた肩パット、タレ綿、胸周りの芯地、そして三種のラグジュアリーな生地にある。同社は、この企画において、REDA、FRATELLI TALLIA DI DELFINO、E.TOMASといった世界でも有数のファブリックメーカーが高い技術によって実現した超軽量生地をオリジナル編集し、生地ブック「ZERO gravity」に収録している。従来の夏用ジャケットの重さは約700gであるが、「ライトコンフォート」のジャケットは約460gと、およそ3分の2まで軽量化することに成功した。

軽さだけではなく、オーダースーツならではのフィット感もたまらない魅力だ。細部まで体型にぴったり合ったスーツは、その人をよりスマートに見せてくれる。夏の正装を涼やかに着こなすビジネスマンは、やはり格好いい。高機能、高品質、オーダーメイドとくれば、気になるのは価格だが7万2000円からとかなり抑え目だ。仕上がりには約6週間かかるので、衣替えに出遅れないよう早めのオーダーをおすすめする。

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text:Kyo Kuon