1829年創業の「トリッカーズ」は、靴の聖地・ノーサンプトン最古のグッドイヤーウェルテッド工場で作るブランドである。その工場では、一足の靴を一人の職人が最初から最後まで手掛けるベンチメイドスタイルを採用。職人たちが約190年にわたり伝統を守り続けており、クオリティの高さはチャールズ皇太子御用達として認められていることからもうかがい知れる。そのトリッカーズで特に注目したいのが、他のファッションブランドとのコラボレーション商品だ。発表されると人気が高騰し、入手困難になるアイテムも多いのだ。
今回発表したネイビーのウィングチップは、W字型の切り返しが鳥の翼のような形をしているデザインで、装飾だけでなく通気性をよくする機能もある。アッパー部分には、厳選された上質なカーフスキンを使用しており、特有のシボ感のあるスコッチグレインとスムースレザーの切替えがデザインのアクセントになっている。
ソールには耐久性に優れたダイナイトソールを使用。ダイナイトソールはラバーソールながら薄く、履いた印象はレザーソールの感触に近い。スマートな見た目で主張も控えめなため、ビジネスシーンでも活用できる。さらに「ロイヤル ネイビー」オリジナル配色であるアッパーカラーのネイビーとライニングの赤の対比が印象的。いつものスーツスタイルに、特徴のあるシューズを合わせれば、連休の後にも気分よく出勤できるのではないだろうか?
editor's comment
靴のソールがすり減れば交換でき、長い期間にわたって愛用できるトリッカーズのシューズ。ロイヤルネイビーへの別注アイテムは希少性も重なり、手放せない一足になるのは間違いない。
text:R.Araki