「究極のクリーニング」とファッション業界者から高い評価を受け、全国に顧客を持つ、福井発の最高級オーダーメイド宅配クリーニング「コンシェルジュ・テラマエ」。もともと、着物の特殊しみ抜きから始まった老舗だけあり、補色までも完璧にこなす。

これまで個人向けにはWebのみでサービスを行っていたが、名称を新たに「WARDROBE TREATMENT(ワードローブ トリートメント)」とし、初の実店舗を青葉台(東京都目黒区)にオープンした。

クリーニング店とは思えない、重厚で洒落た店構え

客を出迎えるのは専門知識を持ったコンシェルジュ。持ち込まれた衣服の状態を念入りにチェックするのはもちろん、仕上がりの好みなども客からヒアリングし、最大限の配慮を持ってカルテを作成していく。見積もりで出される価格は衣服の状態により変動するが、一例としては、ジャケット5292円、スーツ9072円、ダウンジャケット8964円、パンツ・スカート3780円(すべて税込価格)など。具体的な処置内容の説明もされるので、大事なものも安心して預けることができる。仕上がりは、通常、約2週間から3週間後。しみ抜きなどの修復を必要とする場合は、程度にもよるが1~2カ月みておいた方がいいだろう。

ラグジュアリーな気分になる店内の雰囲気

ここは一般的なクリーニング店とは違い、熟練の職人が一客ごと、一点ごとに衣服を洗う。カルテをもとに、生地やしみの状態、シルエットの崩れ具合などを見ながら、最も適したクリーニング方法を選定し、工程を進めていくのだ。

古いしみのあるデリケートな素材の衣服や革バッグ、襟元の色が褪せてしまったカラーシャツなど、他店では手の施しようがないものでも、見事に修復してみせる。ウールの風合いが損なわれてしまったスーツやコートも、肌触りまで復元して客を驚かせる。他店で断られた人や、思い入れのある大切な衣服を出す先がないという人にも「NO」と言わない、それが伝統に裏打ちされたプライドなのだ。

editor's comment
もはやクリーニングの域を超えて、“衣服のクリニック”といえる。上質なものを手に入れた時の喜び。それを長く楽しむには、普段の手入れが物をいう。ここを知れば、衣服の寿命を大きく延ばし、その価値をさらに高めてくれるだろう。

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WARDROBE TREATMENT /ワードローブ トリートメント


text:Kyo Kuon