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メルセデス・ベンツにふさわしい、上品なオフスタイルのコーディネート

「クラス感漂う高いデザイン性に、走る歓びを満たす優れた運転性能を兼ね備えたカブリオレに乗るのなら」。そんな「大人の休日感」を意識したコーディネートに、メルセデス・ベンツ日本の上野社長が身を包んだ。フランスの最高峰ラグジュアリーブランド「ベルルッティ」のニット素材のショート丈ブルゾンは、やや余裕のあるシルエットを選ぶことでトレンドを意識。デニム素材のスラックスと合わせて、リラックスしすぎない、バランスのとれた印象が生まれる。このトップスとボトムスによるベージュとグレーの色合わせが、大人の余裕と上品さを漂わせている。

エレガントでありながらアクティブな一面も持ち合わせるカブリオレは、ドライビングの装いも楽しめるクルマなのだ。他にも、例えばオンスタイルならストレッチの効いたセットアップスーツにスニーカーで外してみたり、サングラスやストールなどで遊びを効かせたりしてみても様になる。

決めすぎず、野暮すぎない、その人に合ったものを

――服を着るときに気をつけていることはありますか?

きっちりした外見でありながら、着用時に心地よさをしっかりと感じられる服選びを意識しています。着心地のよいものを身につけると、身体的にだけではなく、内面もリラックスし、心に余裕が生まれます。自分の感性に従って、しっくりくるものを選ぶこと、それは服装だけでなく、クルマ選びにも当てはまるかもしれませんね。

――若者を中心とした自動車離れがよく報じられていますが、そうした情勢をどう見ていますか?

私は、クルマ離れではなく、クルマと人の関係性がオーナーシップからシェアリングに推移しつつあるのだと捉えています。移動範囲を思い通りに広げてくれる移動手段として、クルマの存在が再定義されているのではないでしょうか。電車、バス、タクシーなど、公共交通機関が発達している都心でも、クルマの移動は依然活発です。この状況を鑑みるに、自由自在な移動に対する人々の欲求は健在だと考えることができますよね。自動運転などの技術革新、進む道路整備などによって、クルマでの移動はますます便利になっていきます。クルマに乗るメリットは増すばかりです。

――インターナショナルスクールに通っていた背景をお持ちで、現在も世界を舞台にお仕事をなさっていますが、日本と海外のファッションの違いについて、どのような考えをお持ちでしょうか?

会議やショーなどのインターナショナルな場では、ノータイやジーンズといったカジュアルなスタイルが主流となりました。また、近年ドイツ本社も雰囲気が変わり、タイドアップが珍しいものとなりました。

AIなど新たなテクノロジーとの融合によって自動車産業が大きく変貌しつつあります。オーセンティックなイメージが強いわが社も、他業界との協業をいっそう図るとともに、さまざまな挑戦をしていかねばなりません。こうした情勢に伴って、ビジネスの装いもより柔軟なスタイルへと変化を遂げています。

とはいえ、日本においてはまだそこまで極端な変化は求められていません。新車の発表会などでは、SUVなどの場合、車両のイメージに服装を合わせてTシャツにジーンズという場合もあります。それでも、基本的にはお客さまが我々に求めているのは、品位漂うクリーンなスタイルだと考えています。


――社員の方々の服装については、どのように考えていらっしゃいますか?

わが社の人たちは皆いいものを、きっちりと着ていると感じています。特にセールスの面々の服装を見て、私も勉強させてもらっているほどです。

私も営業部出身なので、社長になったいまも、営業マインドを心に留めています。それこそ、会合に出席した際は、お客様にご成約いただいけることもあります。お話しした相手のカーライフをお伺いし、お悩みやご希望に沿って、私から選択肢をご提案させていただいているのです。


――新卒入社以来、現在の会社一筋でいらっしゃるそうですが、当初から社長として活躍することを意識なさっていたのですか?

わが社では、私の前まで5代続けて外国籍の人材が社長に就任していました。ですから、あまり意識していませんでしたし、むしろ経営者の父を見て育ったので、社長に対しては憧れよりも苦労をイメージしていました。

自身が社長となったいま、やりがいとともに、やはり責任の重さを感じています。短期的な成績だけでなく、長期的に店舗からバックオフィスまで何千人という従業員の生活の安定を約束しなければなりません。クルマという単価が高い商材を扱っている我々は、在庫の循環を常に図らなければ、継続的な成長が望めず、経営基盤が揺らいでしまいます。また、社会の情勢に目を向け続け、マーケティング的見地で思考することも不可欠です。乗用車の営業部時代はブランド力のおかげもあって、どこか余裕を感じながら仕事をしていましたが、トラックなどの商用車の営業部に配属となった時期に、あらゆるリスクに目を見張り、緊張感を持って仕事をしていくことの重要性に気づきました。経営者となったいまも、当時の経験が生きていますね。

上野金太郎/Kintarou Ueno
1964年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、創業間もないメルセデス・ベンツ日本に新卒採用1期生として入社。営業、広報、そしてドイツ本社勤務を経て帰国後、社長室室長、商用車部門取締役や副社長などを経験。2012年より現職。

問い合わせ情報

問い合わせ情報

・ベルルッティ・インフォメーション・デスク(ベルルッティ)TEL: 0120-203-718
・リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー)TEL: 03-5784-1238
・トッズ・ジャパン(トッズ)TEL: 0120-102-578
・メルセデスコール TEL: 0120-190-610

text:Lefthands
photography:Isamu Itoh
hair & makeup:RINO