本特集では出張における三段活用法と題して、用途にあわせた“3バッグ体制”をリコメンドする。スーツやノートPC、仕事の資料など大荷物の運搬に適した「トロリー」。客先に出向く際のスムーズな移動を約束する「ブリーフケース」。そして夜間や私用の外出に重宝する「多目的バッグ」。この3つをそろえておくことで、出張のあらゆるシーンを合理的かつスマートに済ませることができるからだ。

第5回は、スタイリッシュかつ快適な出張を約束する、イタリアはミラノの名門・セラピアンの新作を取り上げる。

エレガントなルックスにこだわる人は老舗のレザーメイドが正解

初対面などの場合、持ち物でその人のパーソナリティを推し量るという人は多い。出張時は特に服装とバッグが目につくもの。ボロボロの鞄ではガサツな人と思われるだろうし、子供っぽいスポーツバッグなどではセンスが疑われてしまう。服装も気遣う人であるなら、バッグもきちんとした外観と確実な背景を持つものを用意したい。

セラピアンはイタリア、ミラノにて1923年に創業したバッグの老舗。ウェルドレッサーとして高名なフランク・シナトラが、旅行に同ブランドのバッグを愛用していたことはよく知られたエピソードだ。1970年代からは世界的な高級ブランドのOEMを多数手掛けており、センスの良さも折り紙付の名門である。

特にクリエイティブな仕事で出張に出掛けることの多い人などは、身なりもひとつのセルフプロデュースとなる。欧州的なラグジュアリーを体現したセラピアンのバッグなら、“違いの分かる人”と思われるはず。どの製品も一流の素材を使用しており、長く使えるところもポイントだ。

高級感と機能を両立したトロリーケース

トロリーケース(縦45×横35×マチ21cm)24万8000円/セラピアン

現代的な樹脂製素材のトロリーケースは非常に機能的だ。しかしラグジュアリーな雰囲気を追求するならレザー製に軍配が上がるだろう。セラピアンの代表的革素材である“エボリューション”を用いたトロリーケースは、高級感を放ちつつもキズなどに強い特性を持つ。トロリー底面には大型のホイールを設けており、キビキビとした走行を約束する。さらに斜面でも確実に停止するストッパーも備えている。大・中・小のジップポケットを外側に装備しており、メインの荷室を開くことなく小物なども取りだしやすい設計。このモデルは飛行機内にも持ち込めるサイズだ。

空港ロビーで取り出したいものや、機内の座席についたら読みたい新聞などはここへ

樹脂製の軽量スーツケースは往々にして小物用ポケットを備えていない。しかし革製のこのモデルならば、外側に大小3つのジップポケットを装備している。ノートPCに適したサイズから、それより小型のアイテム収納に適したポケットまであり、使い勝手は良好だ。