カスタムオーダーファッションレーベルの「FABRIC TOKYO」(ファブリックトウキョウ)は、11月23日10時から26日19時までの4日間限定で、オーダースーツ「ReFABRIC」を提供する。生地は10種類、各2着ずつで、全部で20着のオーダースーツが販売される。通常FABRIC TOKYOでは、オーダースーツを2ピース3万7800円からの価格で提供しているが、ReFABRICに関しては購入するお客自身が価格を決められる。

工場に眠っている生地を使用

ReFABRICは、「従来は廃棄されていた、工場に眠る良質生地」を使い、また「価格を買い手が自分で決められる」という2点において新しい。

まず生地は、三甲テキスタイルが在庫として抱えているものを用いる。高品質だが、長さが短すぎるために三甲テキスタイルが自前で商品化することが難しかったサンプル生地だ。FABRIC TOKYOはカスタムオーダーで洋服を提供するので、生地が短くても商品化できる。廃棄されるはずだった生地を使うことで、より適正な価格での提供を可能にした。

三甲テキスタイルに眠るサンプル生地

もう一つの特徴、「買い手が価格を決める」ということについて、商品開発代表の峯村昇吾氏は「1円でも構わない」と話す。ReFABRICの狙いは、セールとして安さを前面に押し出すのではなく、製品化までの背景やプロセスに注目し、洋服の本当の価値に向き合う機会を提供したい、という考えからだ。

11月23日から26日は、ちょうど2018年のブラックフライデー&サイバーマンデーの時期にあたる。アメリカ発、世界各国で大規模なセールが行われるブラックフライデーと同じ期間に行われる今回の試みだが、名称は「ホワイトフライデー」。値引き幅ばかりに注目が集まる本家ブラックフライデーとは一線を画すという意思の表れだ。

「開発者の想いがこもった商品を、自分が決めた価格で購入する。それは、自分の意思表明。価値のわからない商品を安く買うのではなく、自らの意思で主体的に“選ぶ”ということ」(峯村氏)

三甲テキスタイル 開発担当 酒田盛久氏(左)とFABRIC TOKYO 商品開発代表 峯村昇吾氏(右)

【キャンペーン詳細】

販売期間:2018年11月23日午前10時から11月26日19時まで
販売方法:ウェブ抽選制。販売期間中、ウェブサイトにて購入券の抽選に申し込む。後日当選者にのみ購入券を配布。
金額:抽選で購入券を得た購入者が決定。
販売数:10生地、それぞれ2着ずつで20着の販売を予定。
※全生地に応募できるが、1人1着まで。
※当選発表は11月28日。当選者に購入券をメールにて通知。

ホワイトフライデーキャンペーンページ
https://fabric-tokyo.com/news/detail/white_friday

editor's comment
「ホワイトフライデー」と名付けられたFABRIC TOKYOの試みは、「価値の分からないものを安く買う」という従来のブラックフライデーの在り方に疑問を投げかける。服に限らず、自分が感じる価値の対価としてお金を使ってみてはどうだろうか。

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