革新的で機能的なテーラリングを創造しようとするデザイナー、ポール・スミス。彼の強いこだわりが反映されている「A Suit To Travel In」は、長時間着用していても型崩れしにくい高機能スーツ。その名の通り、旅行や出張など、長距離の移動が多い人にお薦めのスーツだ。
「A Suit To Travel In」の2018年秋冬シーズンは、ソリッドなシングル2Bスーツだ。レギュラーフィットのスタンダードなシルエットは、繊細なステッチを随所に施したディテールと、ジャカードでドットを表現したライニングがアクセントとなり、あらゆるシーンに対応する。デザインは、体の動きを考慮し快適な着用感と柔軟性を高めるために、スーツのジャケットは背中側にさりげなく余裕を持たせている。
ハイパフォーマンスの秘密は素材にも。ウール100%の糸を使用した生地を使用。撥水性があり、ウールならではの自然な通気性、そして激しい動きや長時間の着用にも耐えうる剛性も兼ね備えている機能性が、長時間崩れにくいシルエットを可能にした。シワになりにくく、またシワからの回復力にも優れている。
ポール・スミスは英国・ノッティンガム生まれのチェロ奏者シェク・カネー=メイソンと親交が深い。5月に行われたイギリスのハリー王子とメーガン妃のロイヤルウェディングでは、シェクが「A Suit To Travel In」のスーツに身を包み、チェロを演奏。素早い弦さばきと表現力豊かな演奏スタイルにより、このスーツの機能性が証明された。
スーツの柔軟性と快適さは素材のウールが持つ自然な通気性とも相まって、体に自然にフィットするリラックスした着用感を生み出し、演奏の際の自由な動きを可能にしたのだ。動きやすくてシワがつきにくく、長時間着ても疲れにくい「A Suit To Travel In」は、長距離移動が多いアクティブなビジネスマンにこそ似合うスーツだ。
editor's comment
長時間の移動にも楽に着用できるうえに、多少の雨もカバーできる撥水性のあるスーツは、忙しいビジネスマンにとってありがたい一着。さりげなく余裕のあるデザインなので、休日にジャケットだけ着回すのも良さそうだ。
text:Rina Araki