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アイウェアはビジネスマンが身につけられる数少ないアクセサリーのひとつ。印象を左右するだけでなく、長い時間着用するものなので、デザインから着け心地、性能まで考慮して選びたいものだ。鯖江の職人が支える品質の高さとクラシックなデザインを併せ持つ同ブランドのアイウェアはそうしたニーズを満たしてくれるはずだ。
(STYLE編集部)
「アヤメ(ayame)」は、国内外のアイウェアのデザインやディレクションも行うデザイナーの今泉 悠氏が、2010年に立ち上げた国内ブランドだ。ブランド名は、出身地である茨木県潮来市の象徴の花である“アヤメ(菖蒲)”と目を彩る“彩目”に由来している。2016年には、SWANSと協業したスポーツサングラスが「アイウェア オブ ザ イヤー」を受賞するなど、話題の多いブランドだ。「温故知新」をブランドコンセプトに掲げ、普遍的なデザインは、福井県鯖江市の熟練した職人の技術が支えている。
アヤメのデビュー作の「ニューオールド」は、ブランドのマスターピースとなり、アヤメを象徴する温故知新を表した型である。サングラスとしてもメガネとしても非常に人気の高いモデルで、誕生から現在までアップデートを繰り返し作り続けられている。一見、厚みのある印象だが、磨きをかけて角をとることで柔らかく暖かみのある雰囲気になっている。
春夏コレクションの「ニューオールド II」は、「ニューオールド」をアップデートさせた新定番モデル。特筆すべきは「ニューオールド」のレンズをそのまま着せ替えられることだ。同じ玉型でブリッジ幅も同寸に設計されているため、レンズを入れ替えることを可能にした。
ただし、フレームのアウトライン異なるので、「ニューオールド」とは違う、新しいシルエットを演出できる。
「カゲ」は、70年代に登場したドライバーズグラスから着想を得た、ブランドにはめずらしい大振りなモデルだ。ドライバーズグラス本来の機能性に焦点を当て、レンズを限界まで広く設計し、フレームも華奢なものを使用して視界に入りにくくすることで、広い視野を確保した。
ユニークなデザインながら、機能的なモデルで、フレームのカラーはブラック、クリア、ビアーの全3色の中から、好みのものをセレクトすることができる。アイウェア1つで印象は大きく変わるので、変化を求めるビジネスマンには、まずは気軽にかけて楽しむことからお薦めしたい。
text:Rina Araki