まさか原宿に来るなんて
ティファニーが"若者の街"に出店を決めた理由

ティファニーブルーのロゴが配された未来的なデザインの建物は安藤忠雄氏によるもので、キャットストリートでもひときわ個性的で存在感を放っていた。

6層からなる店内では、自由にジュエリーを試着できるスタイルスタジオやパーソナライゼーションカウンターなど、従来のブティックとは異なるさまざまな仕掛けやサービスが用意されいて訪れるだけでも楽しいはずだ。

店内3カ所に設置されたパーソナライゼーションサービスでは、その場でタブレットに書いた文字を購入した商品に刻印できる。オンリーワンの商品を即席で作れるので、急を要するプレゼントを用意したいときに重宝しそうだ。

スタイリングスタジオは、ショーケースに入っていない商品を自由に試着できるサービスで、常駐のスタイリングアシスタントが対応してくれる。ショーケースに入った商品を出してもらうのは気が引けるもの。最初から商品を自分で手に取ることができれば、商品を試しやすいのでありがたい。

特に人気となりそうなのが最上階に併設される「ティファニー カフェ@キャットストリート」だ。実際に「ティファニーで朝食を」食べられるとあって、SNS映えを狙う若者から、映画「ティファニーで朝食を」に思い入れのある中高年まで幅広い世代を惹きつけられるに違いない。クロワッサンやコーヒーのほか、アメリカのフードとドリンクの品揃えがかなり豊富だから何回行っても飽きることはないだろう。

ニューヨーク以外では初となるカフェ。座席は予約制でホームページから予約するシステムだ。テイクアウトも可能なので、ふらっと立ち寄っても食事とドリンクを楽しめるから仕事の合間に訪れるのも良さそうだ。

原宿と表参道のちょうど中間にあり、若者が集う場所というイメージが強いキャットストリートという立地には少し驚いた。

それについてティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクのダニエル・ペレルCEOは、「誰もティファニーが原宿に来るとは想像だにしなかったと思います。みんなを驚かせたかったんです」とその狙いを明かしてくれた。また、キャットストリートが位置する原宿・表参道エリアについて「クールな場所」と魅力を感じていたという。

また、日本初となるコンセプトストアについて「これは新しいティファニーだが、これもティファニーだ」と話す。さてどんなティファニーかは、ぜひ行って確かめてほしい。

従来の「ティファニー」のアイコニックなコレクションも扱われているから、これまでのファンが行っても十分に満足できる品揃えとなっている。ホーム＆アクセサリーコレクションが充実している点も魅力の一つだろう。

また、オープンを記念して、ストアのオリジナルロゴを刻印したスターリングシルバー製のタグチャームやスターリングシルバー製・18Kローズゴールド製のキーチャームが同店のみで発売される。数量限定というから、欲しい人は急ぎたい。

加えて、ピンクサファイヤやイエローサファイヤ、ブルートパーズを配した新作「ティファニー T スマイルミニ カラー ペンダント」と「ティファニー T スマイル カラー ブレスレット」が、世界のどのブティックよりも早く発売される。

なお、「ティファニー@キャットストリート」は3年間限定の出店なので、後で行こうとは思わずに、時間を作ってすぐに一度訪れてみてはどうだろう。