サルヴァトーレ フェラガモの二人の若手デザイナー、フラビア・コリドーリとルチアーノ・ディモッタによるカプセルコレクション「42Degrees」。「サステイナブルな素材を用い、フェラガモブランドのアイコニックなスタイルに則ったアクセサリーを作る」というテーマのもと、多くの才能溢れる若きデザイナーたちが参加した社内コンテストで勝ち抜いたデザインが採用された。
「42Degrees」は、1938年に発表されたフェラガモのアイコニックなサンダル「レインボー」からデザインのインスピレーションを受けて誕生した。コレクション名は、虹が太陽に対して42度の位置に見られることにちなんで付けられている。鮮やかなレインボーカラーをデザインに組み込むことで、身に着けるだけで気分が高まるシューズやバッグを生み出した。
スニーカーは、均一なシボのなめらかな手触りのカーフスキンを施し、ソールはボリュームのあるウェッジソールタイプ。アッパーの輪郭に沿ったレインボーカラーのリボンが映え、カジュアルな仕上がりになっている。フォルムは完全に「ダッド」なのだが、全体から受ける印象は創作の力みを感じさせない自然体の一足に仕上がっている。
バックパックは、シックなブラックカラーにレインボーカラーのストラップが目を引くデザイン。フラップ部分にはサルヴァトーレ フェラガモのアイコンモチーフ「ダブル・ガンチーニ」をあしらっている。オン・オフ問わず活躍できるアイテムになりそうだ。
特筆すべき点として、イタリア製でかつ100%サステイナブル素材を採用している点が挙げられる。コレクションの特徴ともいえるリボンは、プラスチックボトルを100%変換させて作成。お洒落を楽しみながらも持続可能性に寄与できるという、ブランドの公共意識がしっかりと表現されている。
「ファッションを愛し、地球の未来を大切に想う人たちに奉げる」というデザイナーの想いが詰まったコレクション。引き続きブランドのサステイナブルな取り組みにも注目したい。
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text:Rina Araki