以上の観点から本メディアは、出張を快適にこなすためには“3バッグ体制”こそが合理的とする立場をとってきた。大量運搬に適した「トロリー」。個別収納や携帯性に優れた「ブリーフケース」。それにオフタイムをスマートにフォローする「多目的バッグ」。この3点を揃えて活用することで、出張のあらゆるシーンも無駄なく円滑に進めることができるのだ。さらに理想となるのが、その3点の鞄がチグハグでなく、社会人としての統一感を備えたセットであること。そこで機能性バッグの実力派ブランドから、昨今の出張事情に適した3点を選び出して提案する。

第6回は、機能性ビジネスバッグの完成型として世界のビジネスパーソンから信頼を得る米国の「トゥミ」を取り上げる。

世界のビジネスパーソンが愛用する最強ブランド

ビジネスバッグにおいて“タフ”で“機能的”という項目は、やはり世界共通のニーズだ。海外を含め空港などを行き交うビジネスマンの多くが「トゥミ」を携えていることからもそれが分かる。

同ブランドを象徴する素材として名高いFXT®バリスティックナイロンは、防弾ベストに用いる強化素材をベースに、業界最高水準の耐久・耐摩耗性に加え撥水性も兼備させた最強素材。昨今では高機能に加えエレガントな風合いも兼備する、HTSLポリエステルを開発し一層の注目を浴びている。

そもそも一般的な合繊系バッグは、数年で型崩れや故障を起こしてしまうもの。しかし、同ブランドの鞄はその心配がない。無彩色であるブラックという色合いと相まって、確実に任務を遂行する寡黙な“仕事人”を想起させるルックスもポイントだ。出張をはじめ、すべての業務においておごらずに、着実かつ冷静な態度を貫くビジネスパーソンに、華美で軟弱なバッグは似合わない。最強の機能鞄こそ理想の相棒なのである。

都会的な美観を放つ独自素材を使用

キャリーケース「アリーヴェ インターナショナル・デュアル・アクセス・4ウィール・キャリーオン」(縦56×横35.5×マチ23~28cm)20万円(税別)

優れた耐久性に加え、優雅な光沢感をも備えた独自のHTSLポリエステル素材をメインに、パンチングレザーをスタイリッシュにあしらった「アリーヴェ」は、新時代の「トゥミ」を体現する注目すべきコレクション。なかでもハイエンドなトロリーは、立てたままフロントからもメインコンパートメントにアクセスできる先進構造を採用した新作。内部はジップの開閉にて仕切りができるディバイダーを擁しており、衣類と仕事道具などを細かく分けて収納可能。また、ジッパー開閉による拡張機能付きなので、出張先で荷物が増えても安心だ。各ジッパーのメタルの引き手が不用意にバタつかないよう、ジップエンドのプラーにマグネットを内蔵するなど、細部に込めたこだわりも同コレクションならではの特徴といえる。

トロリーケースの上部のUSBポートは、内部にモバイルバッテリーを搭載することで、外でも充電が可能

荷室の一部にモバイルバッテリーを格納するポケットを装備。付属コードにバッテリーを接続することで、トロリー外装部に設置されたUSBポートから充電することができる。

随所に施されたラウンドデザインが個性を主張

ブリーフケース「アリーヴェ サドラー ブリーフ」(縦30.5×横40.5×マチ9cm)11万5000円(税別)

優雅な質感を持つHTSLポリエステルに、パーツには上質なパンチングレザーを用いて、有機的なラウンドデザインにて仕上げた「アリーヴェ」コレクションのブリーフケース。トロリーや小物バッグと揃えて持つことで、よりスマートな印象に。このブリーフは、シンプルなルックスながらそれぞれPC・タブレット用に加え、収納物を保護するマイクロファイバー張りのポケットも装備する。また「トゥミ」の十八番である多彩なポケット類もきちんと踏襲されており、使い勝手に優れたフロント収納の他、ハンドル付け根にも便利な小型ポケットを隠し持つ。

ジッパープラーはマグネットで本体に固定できる

トロリーの項目でも言及したマグネット内蔵のジップエンドのプラーは、このブリーフにも採用されており、移動時もジップのプラーが不用意にバタつかない仕様。また、脱着式のショルダーストラップは、一般的なばねフック式ではなく、スマートに取り付けられるオリジナル構造を採用している。

ボディにフィットする縦型&薄マチ

ショルダーバッグ「アリーヴェ オルテン ークロスボディ」(縦27.5×横24×マチ5cm)5万8000円(税別)

上掲のトロリー、ブリーフと同様「アリーヴェ」コレクションのショルダーバッグは、スタイリッシュなラウンドデザインも共通事項。容量のわりに邪魔にならない縦型の荷室もひとつのポイントだ。メインコンパートメントは大きく開きながらも脇マチを備えているので、サイドから内容物がこぼれ落ちる心配もない。ブリーフ同様にフロント収納内部には多彩なポケットが取り付けられている。

内装には各アイテムをきちんとホールドできるところが、デザイン性とともに実用性重視の「トゥミ」ならではの魅力だ

ジップ式フロント収納の内部には、スマートフォンなどに適したマイクロファイバーポケットを備えている。その他、タブレット用の収納ポケットもあり、ペンホルダーやメタルフックを備えた脱着可能なキーリングも配置する。

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styling:Mariko Kawada
edit & text:Zeroyon Lab.
photograph:Tatsuya Ozawa(Studio Mug)