サントーニは1975年にイタリア、マルケ州コリドニアでアンドレアサントーニが創業。1990年に息子ジュゼッペ・サントーニが若干21歳で継承し、今年で創業から45年を迎えた。小さな高級紳士靴工房から始まったブランドは、伝統や品質を重視しながらも革新的なデザインや技術の導入を続け、今やイタリアンシューズの代表格として世界のラグジュアリーブランドと肩を並べるまで成長した。
メンズクラシックからパンプス、スニーカー、レザーグッズと幅広いカテゴリーを極めて高い完成度で作り上げる、稀有なシューズブランドだ。
サントーニの靴はイタリア・ミラノを始め、世界20店舗以上のサントーニブティックの他、世界中の高級ブランドセレクトショップで展開。日本においては約50店舗で取り扱いがあり、2017年にはブランド観を表現するショップが銀座にオープン。そして日本では2店舗目となる「サントーニ 大丸心斎橋店」が9月にオープンした。大丸心斎橋店のオープンを記念して発売された限定シューズを紹介しよう。
サントーニの特徴として、素材は厳選された素材のみを使用。メイドインイタリーの靴は一般的にマッケイ製法がよく用いられるが、サントーニフルオーダーのハンドソーンを頂点にノルウェージャン、チェルヴィーノ、ベンティヴェーニャ、グッドイヤーボロネーゼ等、10種以上の製法を多彩に使い分けている。ハンドカラーペインティングが、まさに芸術品とも称される美しい靴を仕上げる。
大丸心斎橋店限定シューズはメンズ2型が登場。「ダブルバックルシューズ」は、「ナイトウォッチ」という新たなカラーエフェクトを使用。鮮やかなブルーが生み出す濃淡のグラデーションが魅力だ。木型はスマートなロングノーズの「ジョージ」を採用し、重厚感を醸し出しながらもエレガントな曲線が描かれている。
同じ木型「ジョージ」を用いた「ストレートチップシューズ」は、牛革のアッパーが上品な雰囲気を演出している。ダークブラウンから、ワインレッドに近いブラウンへと鮮やかなグラデーションになっている。今期流行りのブラウンにも相性が良く、ワードローブに投入するアイテムの一つにいかがだろうか。
text:Rina Araki