FUMAの「香り導くサーキュレーター」は、香りを風に乗せて届けてくれるというアロマサーキュレーター。徹底して風をコントロールし、欲しい場所にピンポイントで香りを届けられる。一般的なアロマディフューザーで用いられる熱や超音波を一切使用せず、台座にアロマストーンを置くだけで、柔らかに風が香る。

南部鉄器モデル 重量約5.0kg、右:有田焼モデル重量 約3.1kg。各7万3800円(税別)本体サイズ 約220(幅)×290(高さ)×220(奥行)mm

最新のテクノロジーと、伝統工芸を組み合わせることで新しい体験価値を生み出すブランド「FUMA」の第一弾となる本製品は、多くのこだわりが集結して完成したものだ。最初のこだわりは“風”。台座の上の球体には、羽根も穴もない。コアンダ効果(流体が物体の表面を流れるとき、物体の表面に沿って流れる現象)により、指向性が高く、肌触りの柔らかな風を実現している。ランダムな強弱があって自然の風のようにゆらめき、そのゆらめきに連動して台座のLEDの光もゆらめき、くつろぎの空間を演出する。

次のこだわりは“香り”。調香師が特別に調合したフレグランスは、お香の香りがするキャラジャスミン。伽羅(きゃら)とジャスミンの調和のとれた香りが、ある程度緊張感を出しながら精神をリラックスさせてくれるという。

そして“材”へのこだわり。風の源泉である球体の送風部には、南部鉄器(黒)と有田焼(白)を採用した。約900年の歴史がある南部鉄器の伝統工芸の技法を使い、精密な形状、色合いを実現。3層塗装で色合いの変化をつけ、現代の生活にマッチする形状、色に仕上げている。有田焼の歴史は約400年。最後の焼成の前後で大きさが約1割縮むため、変形しないよう、また寸法を変えないようミリ単位の精度で仕上げられるのは熟練の技によるものだという。

操作は本体スイッチで行うが、iOS向けアプリを使えば、シーンに応じておすすめの風量・風向を設定できる。リラックスモードでは、自然に近い強弱をつけた風を広範囲に、サーキュレーターモードでは特定の方向に強い風を送ることが出来る。また、風量、首振り角度、風や光のゆらめきの有無を自由に設定することも可能なのだ。

柔らかな風に乗ってやってくる自然な香りを楽しめるFUMAの「香り導くサーキュレーター」。シンプルなデザインで、和洋問わずどんなインテリアにも似合う。エグゼクティブの快適な1日を演出してくれる商品だ。

editor's comment
iPhoneからコントロールできる最新のアロマサーキュレーターは、21世紀の香炉ともいえる逸品。職人の技術で精緻に作り上げられた、南部鉄器と有田焼の球。工芸品を支える土台の天板には、国産の山桜を使用している。本物の素材が醸し出す上質さは、香りだけでなく、その存在自体もリラックス効果をもたらしてくれそうだ。

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株式会社ATOUN

text:A.Matsutomo