東京・吉祥寺にオープンしたばかりの「未来日本酒店KICHIJOJI」は、常時200種類の日本酒を揃えるセレクトショップ&バー。コンセプトは「知名度やスペックだけじゃない。コンセプトやストーリーで選んだ新しいSAKEのセレクトショップ」である。
店内の日本酒は、ワイングラス1杯400円程度から気軽にテイスティングでき、気に入った銘柄はその場で購入できる。また、テイスティングの導入として日本酒のプロが選んだ飲み比べセットもあるので、それぞれの日本酒から「味」「香り」「旬」「ヴィンテージ」を探るのも楽しそうだ。
未来日本酒店KICHIJOJIの最も特徴的なサービスが、人工知能を用いた最先端のレコメンデーションサービス「Yummy Sake」(ヤミーサケ)。日本酒10種類をテイスティングし、携帯に表示されたスマホアプリを使って味覚に対する質問に答えていくと、12タイプの日本酒の中から自分の好みの味覚の傾向がわかるしくみ。そのタイプは、オノマトペ(擬音語)で表現される。たとえば、「さらさら」タイプなら獺祭、「ビュンビュン」タイプなら八海山といった具合だ。
オノマトペによる味覚タイプの分類は唎酒師の監修を受けており、自分のタイプがわかれば、多種多様な日本酒の中から自分に合った味わいの商品を簡単に選ぶことができるようになるとのこと。
未来日本酒店では市場評価の定まった日本酒だけでなく、蔵元のクラフツマンシップ溢れる日本酒にも注目している。「もっと様々な種類の日本酒に出逢いたい」というリクエストに親身になって応えるサービスを考え、若手の蔵元をフィーチャーすることもあるという同店。足を運ぶたびに新しい発見が見つかりそうだ。
editor's comment
自分のためにベスト・オブ・ベストな日本酒を探す時間は、五感を癒す貴重なひとときになりそう。テイスティングをした日本酒を購入すれば、自宅でも至福の時間を楽しめそうだ。
text:Moka Kurio