8月3日、東京・虎ノ門にReebok(リーボック)が総合プロデュースを手がけたトレーニングジム「KITAERU Crossfit Toranomon」(以下、キタエル)がオープンした。欧米で話題のファンクショナルトレーニングである、クロスフィットを専門とするジムだ。

ロケーションは虎ノ門ヒルズの目の前。ガラス張りのスタジオで、近隣に勤めるビジネスマンを対象にレッスンを行う。仕事が忙しいビジネスマンでも、出勤前や休憩時間、帰宅途中などのスキマ時間で効率的に体を鍛えることができるというのがメリットだ。平日は出勤前の朝7時から夜10時までビジネスマン向けのプログラムを提供。ランチタイムの1時間プログラムなども用意する。

ジムはガラス張りで、外の通りからも中がよく見える
大きなトレーニング器具が並ぶ一般的なジムと違い、なにもないスペースに動かせる小さな器具を少し置く程度。見た目重視の体ではなく、いざというときに動ける体を作ることが目的なので、自分の筋肉を写す鏡もない

キタエルが提供するクロスフィットは、短い時間で高い強度の運動ができるプログラムである。「時間がない、は言い訳にならない。本気で運動すれば、5分間動き続けられる人はまずいない」というReebokONEアンバサダーのニコラス・ペタス氏の言葉を受け、発表会では、リーボックブランドアンバサダーでフィットネスインストラクターのAYAさん、キタエルのトレーナー2名によるクロスフィットの実演が行われた。

実演時間は4分間。3種類の器具がセットされ、3人が交代しながら3種類の運動を20秒ずつ行う。20秒間運動して10秒休みながら交代、を8回繰り返す仕組み。ウォーミングアップを行わずにいきなりキツい運動を行ったというのもあるが、開始早々全員汗びっしょりになっており、鍛え上げている人たちにとってさえ、5分間本気で運動し続けるというのがいかにつらいかよく分かった。

クロスフィットの実演。左から「アサルトバイク」(手と足で漕ぐ自転車)、「クリーンアンドジャーク」(男性60kg、女性35kgのバーベル)、「ケットルベルスイング」(女性16kg、男性24kgのベルを振り上げる)

キタエルでは、クロスフィットを中心としたプログラムを展開。個人でトレーニングするのではなく、時間を区切り、複数人(男女一緒、少人数)でフィットネスを行う「グループフィットネス」を行う。プログラムは基本的に1時間構成。認定インストラクターが、参加者それぞれの体力レベル、年齢、フィットネス経歴に合わせてプログラムを調整してトレーニングを提供するので、誰でもトレーニングに参加できるのが魅力だ。

「トレーニング中は日々のタスクから頭を解放し、体に集中できるので気持ちが切り替えられる。それが仕事の効率アップにつながる」とニコラス・ペタス氏。会社の近くにジムがあれば、平日に運動習慣をつけるのは比較的たやすい。よりよい仕事をするために、短時間で集中してトレーニングできるクロスフィットにチャレンジしてみてはいかがだろうか。

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