ワインはボトルを開封すると空気との接触面に比例し、時間とともに酸化が進む。神楽フィーストの「神楽ディスペンサー」は、飲んだ量に応じて落としぶたが下に下がっていき、ワインが限りなく空気に触れないようにすることにより、ワインの酸化を防ぐというワインディスペンサーだ。
ヒントになったのは、京都茶筒の落としぶた。神楽ディスペンサーにワインを移し替えると、ワインの抽出に合わせてふたが自動的に降下していく。容器側面と落としぶたとの隙間を極小にすることに成功。酸化の原因となる空気との物理的接触面を大幅にカットすることにより、10日間にわたる酸化抑制を可能にした。毎日少しずつグラスワインを楽しむ人なら、10日間ほとんど味が変わらずにワインを楽しめるという。
また、神楽ディスペンサーは2Lペットボトルとほぼ同様のサイズで設計されているため、家庭用冷蔵庫のドアポケットにそのまま入れて冷やすことが可能だ。
「神楽ディスペンサー」は、フルボトル1本分がそのまま注げるので、毎日1杯を楽しむと約8日間で消費が可能だ。また、緩やかに奥に傾斜した容器底部分が、赤ワインの澱を取り除く構造となっている。
容器は人の高さから落としても破損せず、自動食洗器での洗浄も可能。電気、電池や充填ガスも不要。シンプルな構造でメンテナンスも楽なので、長く使い続けられる商品だ。
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「もったいない文化」を知る私たちに、無駄をなくしたライフスタイルを叶える「神楽ディスペンサー」。1日1杯、おいしくワインを楽しむ至福な時間を与えてくれそうだ。
text:Rina Araki