米国ポートランドにある工房にて全てハンドメイドで作られている、これまでにないユニークな構造の財布「Origami Wallet(オリガミウォレット)」。

“折る”という行為だけで一枚の紙が鶴に変身するように、その名の通り、一枚のベジタブルタンニンなめしレザーを、「折る」という行為のみで財布に変身させた商品だ。縫製や金具、接着剤を使用しないことが大きな特徴の一つだが、なぜ使用しなかったのか? それは開発者の“耐久性”へのこだわりによるものだった。

「革は自然素材の中でも非常に丈夫な素材です。それにも関わらず破損してしまうことがある。その理由の一つは複数の革をつなぐために使用される革以外の材料なのです。考え抜かれてカッティングされ型に起こされたその形状と、革が元々持つ特性により形作られた、この財布。卓越したデザインを用いて追及されたシンプルさにより、耐久性に優れた製品が誕生したのです」と開発者は語る。

製造は、米国オレゴン州ポートランドを拠点とするバッグ&革小物のブランド『Jbird Co.(ジェイバード・コレクティブ)』。使用する素材やハードウェア、細部にまでこだわったものづくりを得意としているジャスティン・パイルが創設者兼クリエイティブ・ディレクターだ。彼が自社製品に使用しているレザーはアメリカでも数少ないベジタブルタンニン専門の「Wickett&Craig社」のAグレードの革。 熟練した技術者により時間と手間をかけておこなわれるベジタブルタンニンなめし製法でつくられる革は、自然に優しく、耐久性に優れ深みのある色合いと艶が絶妙なのだ。

いくつものデザインスケッチに始まり、何十ものプロトタイプを作成してようやく最終的な形が見えてくる

ユニークな製法やデザインのみならず、時間が経つにつれ色艶や風合いが増してくる財布、Origami Wallet。自分だけの革製品に育てていくという過程も楽しんでほしい。

editor's comment
日本の伝統文化の折り紙からインスパイアされたデザインというのだから、世界各国を飛び回るエグゼクティブにはぜひ持ってほしい財布。オールハンドメイドのため各色共に予約受付個数には限りがあるそう。定数に達した場合予約受付を停止してしまうそうなので、気になる方は早めにサイトをチェック。

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問い合わせ情報

Jbird Co.(ジェイバード・コレクティブ)


text:A.Uehara