パナソニックの「The Roast」は、スマートフォンと連携する家庭用熱風式焙煎機と、豆ごとに最適な焙煎プロファイルを管理できるアプリ、家にスペシャリティコーヒーの生豆が届くサービスの3つを組み合わせることにより、世界中の上質な生豆をプロの技の焙煎で楽しむことを可能にする商品である。

これまでパナソニックでは、スマートコーヒー焙煎機とプロの焙煎士による焙煎プロファイルをセットで販売してきた。だが、「自由に焙煎を楽しみたい」という声に対し、焙煎上級者向けにその希望を具現化することに成功。自分が好きなように自由にコーヒー焙煎のプロファイルを作成することができる「The Roast Expert(ザ・ロースト・エキスパート)サービス」を提供する。

The Roast Expertでは、スマートフォンやタブレットにダウンロードした専用アプリを用いて、焙煎温度、時間、風量を1℃、1秒、1%単位で設定することができ、自分のレシピとして楽しむことができる。

The Roast Expert対応のスマート焙煎機と、専用アプリのセットで25万円(税別)。初回のみ、スターターキットとして(ジャーニーブック、焙煎プロファイル付き生豆200g×2種)をセットする。

The Roast Expert対応焙煎機、25万円(税別)。12月中旬発売予定
The Roast Expertアプリ。iOS9以降搭載のスマートフォンまたはタブレット等の端末に対応。「App Store」にてダウンロードが可能

また、2017年6月上旬以来提供している既存サービス「The Roast Basicサービス」も併用でき、そちらは焙煎士・後藤直紀氏作成の焙煎プロファイルも楽しむことができる。

「The Roast Basic」では、豆香洞コーヒーオーナーのプロ焙煎士、後藤直紀氏による焙煎プロファイルを利用できる

いくらコーヒーにこだわる人でも、これまでは家庭でコーヒー豆を焙煎するのはさすがに難しかった。スペシャリティコーヒーの生豆を用意し、自分の好みに合わせて焙煎した豆でいれた一杯を家庭で手軽に飲めるというのは画期的なことだ。自宅での格別なコーヒーで、癒しの時間をクラスアップしてみてはいかがだろうか。

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その日の湿度や温度で焙煎機の温度を変えるのはもちろん、生豆の種類や焙煎時の排気調節など奥深いコーヒーの世界。今は、自分流のこだわりを毎朝コーヒーに落とし込みながら頭の整理をするのが、男の嗜みになりつつある。

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text:Mariko Ikeda