ミノバは、陶磁器生産地である美濃・瀬戸、金属刃物生産地の関・燕三条にある合計14社の技術を結晶させたテーブルウェアブランド。ミノバ セラミックジュエルナイフは、高級テーブルナイフの機能性と、ジュエリーのようなデザイン性を併せ持った、オールセラミック製のナイフだ。今回3年ぶりにフルモデルチェンジして、無骨な男性の手元をも引き立たせる“Safari (サファリ)シリーズ”を発表。アフリカンラグジュアリーをテーマとしたサファリシリーズは、アフリカの自然をイメージした野性味と美しさを両立させたデザインで、特許を取得したセラミックへの絵付け技術が類い稀な美しさを可能にしている。

「サバンナ」サバンナの植物を感じさせるグリーンで全体を統一し、茂みに隠れているようなゼブラ模様に18金の文様が高級感あり。ハンドルはグリーンの釉薬で自然な濃淡を生み出している

ミノバは、『人前で魅せるサービングナイフ』という独自のコンセプトで、カトラリー業界でも際立つ存在。例えば、テーブルでテリーヌなどの料理を切り分ける時、このような上質で美しいデザインのナイフがあればゲストの目を楽しませ、記憶に残るおもてなしができるに違いない。また、スイーツ&フルーツ用のジュエリーセラミックナイフとしても優秀で、バーテンダーやソムリエからも高評価を得ている。

「サハラ」砂漠のエキゾチックな夕焼けをイメージしたオレンジ色の石目に18金が華やか。磁器のハンドルは釉薬の自然な色むらがピラミッドをも想像させる

ミノバのデザインを担当するのは、自動車業界出身の工業アートクリエイター・川合辰弥氏が率いるカロッツェリア・カワイ。さまざまな分野の商品企画開発やデザインを担当し、国内外で多くの評価と実績を獲得している。その川合氏が先導し「世界に通用するモノづくりを」という高い意識で、美濃・瀬戸、関・燕三条にある地場産業のポテンシャルを発揮させ、ミノバ セラミックジュエルナイフを開発。製造協力する14社の中には、世界屈指のステンレス加工技術と品質・品格・デザイン性が認められ、ノーベル賞の授賞式晩餐会で使われるステンレスカトラリー製作を担当した山崎金属工業も参加し、「使う動作までを美しく優雅にする」と評価された機能美をもたせることに成功した。

「コンゴ」アフリカのコンゴで採取できるマラカイトのデザインを引き立てる18金の網目文様が際立つ。ハンドルは落ち着いたマットブラックに焼き上げた磁器製

完成までに、3カ月と30工程以上の手間暇がかけられ丹念に作られているセラミックナイフ。世界13カ国で販売され、ラグジュアリーギフトとしても注目されている。このナイフを手に、世界に通用する日本の伝統技術の確かさと機能美のうんちくをサーブしながら話すのも楽しいものである。

editor's comment
日本特有の伝統工芸が継承者不足で絶えていくなか、技術継承のためにもこのような取り組みはぜひとも応援したい。海外で日本の技術が評価され高い注目を集めている今だからこそ、日本のさまざまな伝統分野に目を向ける意識を持つことが、グローバルに羽ばたくビジネスマンには必要なのではないだろうか。

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カロッツェリア・カワイ株式会社

text:Mariko Ikeda