“京都の奥深さ”を、『知る・感じる・楽しむ』をコンセプトに、他のツアーでは行けない場所や会えない人、聞けない話だけでなく、地元の人ですら普段は体験できない特別な京都へと案内してくれる「OKUTRIP KYOTO」。一見さんお断りに代表される「お馴染みを大切にする」文化が根強い京都の“OKU”に触れることができる、旅行者にはうれしい企画だ。
同ホテルのコンシェルジュが西陣に通い詰めて実現した、呉服問屋の“OKU”体験。一般客は入店できない京都西陣・呉服問屋でじっくりと反物選びをして、着物を作る。そんな究極の“OKU”を体験することができる。一流の美に触れ、それを生む西陣の伝統技術やスピリッツも知ることができる。
四季折々に様々な表情を見せる京都を空から楽しむプログラムも用意されている。ヘリコプター事業者と協力し、宿泊にヘリコプター・クルージングを組合わせた特別プログラムや、ホテルシェフが待つ特別なロケーションまでヘリコプターで移動しディナーを満喫する、プレミアムな野外レストランなどを計画しているという。
千年の都『京都』では、歴史ある寺社や街並みのみならず、紅葉、そして桜や初夏の新緑という自然が織りなす美しい景色を楽しめるのも大きな魅力。ヘリコプターで京都を空から楽しむという、渋滞や混雑と無縁の“非日常”を体験してみてはいかがだろうか。
楕円をデザインしたフロントと細部にまでこだわった内装が高く評価され、2018年にグッドデザイン賞を受賞した京阪グループの観光列車「ひえい」。現在は貸し切り不可の同列車を、特別に体験プログラムの参加者のために貸し切り運行を計画している。京都市内から八瀬、比叡山を経てびわ湖へ続く洛北の自然豊かな景色を堪能すると同時に、ホテル自慢の料理も堪能できるという内容だ。“観光列車”とTHE THOUSAND KYOTOの“食”、それぞれの魅力が融合し、忘れられない一日を提供してくれるだろう。
「一人ひとりにパーソナルな快適さを追求した場所や体験を届けたい」。そんな思いを込めて、担当者達が1000kmを超える街歩きで発掘した様々なプランが、自分にとって本当の心地よさとは何かを教えてくれそうだ。今回紹介したプラン以外にも、世界遺産寺院での特別ガイド付きプライベートツアー、通常非公開の場所での特別御護摩体験など、さまざまな企画が進められているという。
editor's comment
京都は世界中の観光客を惹きつける「幅広さ」と本物志向の人を満足させる「奥深さ」を併せ持っている。通常の観光で得られる体験は立体的な京都の魅力の一面に過ぎないのだろう。表向きの京都は行き尽くしたと思われるなら、京都の深さを探求してみてはどうだろう。本プログラムは京都を深掘りする絶好の機会だ。
text：A.Uehara
