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マンガがきっしり詰まった本棚に囲まれて過ごしたいと思った子供時代。しかし、いざ大人になってからその思いを遂げようとしても、意外と制限が多い。電車内でスーツ姿にマンガは躊躇われるし、帰宅後は家族の目を盗んでマンガの世界に没頭するのも難しい。そうしたマンガを読む場所に悩んでいる大人にこそ、このホステルは救いの手を差し伸べてくれる。あらゆるものから遮断されたマンガのための空間で思いっきりその世界に浸ってほしい。

“本の街”として知られる神保町。数々の書店が建ち並び、出版社も多いこの街に「MANGA ART HOTEL,TOKYO」がオープンする。

「神保町エリアを、マンガの街に。」をビジョンとして掲げ、マンガをこよなく愛する世界中の人々に向け、“マンガ漬けになる”至福の空間と時間を提供するという。

施設内の壁一面に厳選されたマンガ。どのマンガを手に取るか迷う時間もまた楽しいはずだ

施設は受付のあるPUBLIC ZONE、水回りのあるUTILITY ZONE、そしてMANGA ROOMから成る。ゲストは、その3つの空間を通り抜けていくことで、次第に「マンガ」の世界へと誘われる。

異空間のようなMANGA ROOMには、アートの観点でキュレーションされた大量のマンガが壁に整然と並べられていて、“読んでも読んでも読み切れない”という思いが込み上げるはず。

すべてのタイトルにつけられた「おすすめコメント」

マンガの選書とそれぞれの“おすすめコメント”はホステルの運営者自らがこだわり抜いたものという。

他人が選んだマンガであるから、自分では手に取らなかったであろう作品と出合う機会にもなるはずだ。実際に気に入った漫画があれば、そのまま買って帰ることも可能だ。

また、デザイン性が高く“着替えのいらないパジャマ”と言われるパジャマブランド「Nells(ネルズ)」とコラボしたオリジナルパジャマに着替えれば、リラックスしてマンガを楽しむことができる。

マンガ喫茶で楽しむマンガとはひと味違う“漫泊”という新しいマンガの楽しみ方を提案している

都会の真ん中にできたマンガの城で、心置きなくマンガに夢中になってみよう。“漫泊(まんぱく)”を通して、夜通しマンガを読みふける。そんな夢のような時間をたまには味わうのも、大人に必要ではなかろうか。

問い合わせ情報

問い合わせ情報

MANGA ART HOTEL,TOKYO
室数:35室(女性専用 16室、男性専用 19室、男女別フロア)
宿泊料金:平日 4800円~、祝前日 5800円~(開業後に変動する可能あり)
利用時間:24時間営業
チェックイン,アウト:15時チェックイン 11時チェックアウト


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Text:Naoko Tojo