「世界初」を作り続ける『LG』の圧倒的技術力に徳重氏が驚嘆

今や次世代型ではなく、業界マーケットの中心となった有機ELテレビ。大型有機ELパネルの量産に成功し、数々の世界初となる技術を開発して業界の先頭を走っているのが『LG』だ。

2013年に世界初となる有機ELテレビを発表。2019年には、有機ELテレビと映像エンジンに人工知能「AI」を統合させた新型テレビを発表し、業界のリーディングカンパニーとしての盤石の地位を確立。今もテレビの未来を創り続けるが、その圧倒的な技術力とイノベーションの高さに共感する一人の経営者がいる。日本発のグローバルベンチャーとして、ドローンを用いた土木測量事業などを国内外で多く手がけるテラドローン株式会社社長の徳重徹氏だ。自身も常に高いハードルに挑み続け、「世界で勝つ企業」を目指す徳重氏が、『LG』本社のショールームを訪れた。

ショールームにはAV機器のほか、生活家電にスマートフォン、PC関連機器などの最新モデルが並んでいる。今回、徳重氏には『LG』が力を入れている有機ELテレビの最先端技術を体験してもらった。

2019年4月に発表した最新モデルは、AI機能によって画質と音質の向上にフォーカス。周囲の明るさを把握して自動調整する機能「AI輝度」や臨場感あふれるバーチャル5.1chの「AIサウンド」は圧巻
マジックリモコンの操作を体験する徳重氏。リモコンのマイクにキーワードを話すだけで、見たい映画や俳優の名前を検索できるほか、テレビ番組やYouTubeなどのコンテンツも一括表示。画面に出てくるカーソルの操作性も抜群

【徳重】「本体の大きさ、薄さ、画質、音質も素晴らしいですが、率直に、技術力の高さに驚きました。人工知能AIと有機ELテレビの融合は本当にすごい。今や生活の一部になりつつあるAIと映像エンジンを統合することによって、画質や音質が今まで体験したことがないくらいの水準になっていますね。まるで映画館でみているかのようです。AIでテレビの基礎機能をさらに高めている独自の技術は、ほんとにすごい」

今回の最新モデルで、特に力を入れたのはAI機能だ。画質や音質はもとより、独自開発の「ThinQ AI」を始め、「Google アシスタント」や「Amazon Alexa(※)」を搭載したことで、自然な会話の音声認識を実現し、ユーザーのさまざまなリクエストにも対応する。これだけでも充分なほどの最先端スペックを持つ最新モデルだが、機能向上への開発は止まらず、これからもっと進化を続けていくという。

※Alexaはアップデートにて対応予定。実際の機能とは異なる場合があります。

【徳重】「これからの時代、テレビは見るだけのものではなくなりますね。アイデア次第では、AIやIoTによるコンテンツの充実によって間違いなく日々の生活のハブになっていくと思います」

共鳴するのは商品の素晴らしさだけではなく“ものづくり”に対してのイノベーションの高さ

圧倒的な技術力とイノベーションの高さで、世界で唯一テレビ用の大型有機ELパネルの開発と量産に成功したLGグループ。現在、有機ELテレビ世界シェアNo.1を誇る『LG』は、韓国のナショナルメーカーから急速的な勢いで世界TOPブランドへと発展してきた。自らも“ものづくり”のど真ん中に身を置く徳重氏は、『LG』の世界的成功へのカギをどのように捉えているのだろうか。

【徳重】「世界と戦う“ものづくり”において必要なのは、先頭をきることと覚悟です。イノベーティブであればあるほど、リスクも伴いますが、リーダーが仕切っていくことが大事。有機ELテレビの開発を他社が断念していく中で、開発を続けて成功させた『LG』さんには、イノベーションへの強い想いと精神があるのではないでしょうか。相当な苦労があったと思いますが、それをやりきった事に感銘します。また、そこにコーポレートカルチャーがあるんだなと思いましたね。以前、高度経済成長期の日本の産業や文化の製品開発における情熱や苦難、葛藤を取り上げた「プロジェクトX」というテレビ番組がありましたが、バックボーンには、それに近いようなストーリーがあったのではないでしょうか」

徳重氏のテラドローン社は、日本のドローン市場のトップに立つが、その目は世界を向いている。海外進出当初は大きな挫折もあったという。

【徳重】「僕も海外でやりはじめたころは、色々なトラブルもあって大変でしたが、やり続けたことによって基礎力がついて、今では30カ国近くで事業を展開しています。イノベーションで大事なのは、「チャレンジ」と「継続」。実際は相反することなのですが、その両方が必要だと思います。今回、最新の有機ELテレビを体験させていただきましたが、未来への可能性と進化を実感しています。個人的には『LG』さんのイノベーションの高さに共感しています」

“ものづくり”の根源はイノベーションにこそあり、失敗を恐れず、チャレンジすることに意味がある。その精神にこそ『LG』と徳重氏の“ものづくり”への想いが共鳴しているのではないだろうか。

徳重 徹/Toru Tokushige
テラドローン株式会社 兼 テラモーターズ株式会社代表取締役
1970年生まれ山口県出身、九州大学工学部卒。住友海上火災保険株式会社(当時)にて商品企画・経営企画に従事。退社後、米Thunderbird経営大学院にてMBAを取得し、シリコンバレーでベンチャー企業の投資・ハンズオン支援を行う。2010年4月に電動バイクのベンチャー企業、テラモーターズ(株)を設立。設立2年で国内シェアNo.1を獲得し、ベトナムとインドとバングラデシュに現地法人を設立。そして2016年にドローンによる測量事業をメインとしたテラドローン(株)を設立。世界市場で勝てる、日本発のメガベンチャーの創出を志す。著書に『「メイド・バイ・ジャパン」逆襲の戦略』(PHP研究所)などがある。

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