ハイボールをはじめ飲み方は多彩

「キリンウイスキー 陸」(以下、陸)と「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」(以下、富士)は、ともに2020年にキリンビールから発売されたウイスキーである。手がけるのはキリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所。キリンビールはウイスキーの製造でも50年近い歴史があり、その間に培ってきた技術やノウハウを注ぎ込んだのがこの2つのウイスキーとなる。

まず、「陸」は主にハイボール派に手に取ってほしいウイスキーだ。ウイスキーは一部の愛好家やマニアだけのものではなく、もっと自由に、自分らしく楽しんでほしいという思いをテーマとしている。どんな飲み方でもおいしさが実感できるようなバランスの取れたウイスキー本来の味わいを求めて、世界の大陸から良質な原酒を厳選。それら複数の原酒をブレンドすることで、香味豊かなやわらかい味わいに仕上げている。

ボトル
「キリンウイスキー 陸」。白地に黒文字のラベルデザイン。余分な要素を削ぎ落し、シンプルな高級感を追求している

この「陸」は水を極力加えずに、樽の中で熟成している状態に近い50度というアルコール度数なので、ハイボールをつくる際はいつもより若干薄めかなと思うくらいでちょうどいい。ほかに水割りやホット、あるいはロックやストレートを試してみるのも楽しい。年末年始のこの季節、例えば家族や仲間内での集まりに1本用意しておけば、各人各様の飲み方ができて重宝しそうだ。

世界が認めたニッポンのウイスキー

そしてもう一つの「富士」は、良質なウイスキーを楽しみたいというユーザーにお薦めする一本である。

この「富士」は、シングルグレーンウイスキー(単一の蒸溜所で、トウモロコシや小麦を原料につくられたウイスキー)となるが、このグレーンウイスキーの製造において富士御殿場蒸溜所は世界最高峰の水準にあると言っていい。直近の2020年も、「シングルグレーンウイスキー 富士 30年」が国際的なウイスキーコンテストの「ワールド・ウイスキー・アワード」においてワールド・ベスト・グレーンウイスキーを獲得し、さらにスピリッツの国際品評会である「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」でもジャパニーズウイスキー・カテゴリーで最高賞を受賞。ここで紹介する富士もインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで金賞を獲得している。同蒸溜所のクオリティーの高さの何よりの証しである。

ボトル
「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」。瓶の底には富士山をかたどっている

気になる味わいはというと、フルーティーな果実の香りと、オレンジやグレープが感じられる香味を特長とする。そして、キリンディスティラリーのブレンダーのお薦めの飲み方は、なんとワイングラス。ストレートか、もしくはやや加水することで華やかな香りとやわらかな味わいがより楽しめるそうだ。

世界が認めたウイスキーがこんなにも身近にあり、気軽に楽しめるとは何と幸せなことか。折しも1年の節目、ビジネスやプライベートのパートナーとともに新しい年への思いを語り合う、などというシチュエーションにしっくりとはまりそうなウイスキーである。

キリンビールお客様相談室
TEL:0120‐111‐560

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