日本人は睡眠時間が世界最短。身体を酷使している
睡眠は、疲労回復や免疫機能の増強など、身体面を整えるだけでなく、記憶の整理と定着、ストレスの軽減など、心理面でのベネフィットが多くあることで知られている。しかし、これだけ良いことづくめの効果があるとわかっていながら、日本人の睡眠時間は諸外国に比べて短い。OECD(経済開発協力機構)の調査では、生き馬の目を抜くようなハードなビジネス環境にあるアメリカでも平均して8時間以上の睡眠時間が確保されているのに対し、日本では1時間以上も少ない7時間程度。調査対象国の中でも最下位となっている。
リモートワークの普及で通勤の頻度が低くなった分、できれば睡眠を多くとりたいものだが、日本人の睡眠時間は短いままだ。コロナ禍以降、諸外国の睡眠時間が平均で8分半増えたのに対し、日本では5分程度しか増えていないことが研究機関の調べで明らかとなっている。このように睡眠時間が増えていかない背景には、睡眠への満足度の低さが関係しているのかもしれない。睡眠の質が低いために満足感が得られず、睡眠時間を延ばしたいと思えないのだ。
そこで睡眠のアップグレードとして見直したいのがマットレスだ。良質な睡眠をとるための必須要素として枕を挙げる人は多いが、マットレスへのこだわりを持つ人はそれほど多くない(*)。しかし睡眠中の身体を支えるのはマットレス。これが身体に合う、合わないで睡眠の質が大きく異なることは想像に難くない。それがわかっていながらあまりマットレスへのこだわりが強く見られないのは、自分の身体がどんなマットレスにフィットするのかを見極めることができないという不確かさにあるのではないだろうか。それなら自分好みの硬さをチョイスできるマットレスがあればどうだろう?
オーストラリア発の寝具・家具メーカー「koala(コアラ)」がつくる「New コアラマットレス」のシリーズは、マットレスカバーの中にあるトップレイヤーをひっくり返すだけで「ふつう」と「かため」の寝心地を選べる構造。自分がどちらでより快適な睡眠が得られるのかを確かめることが可能だ。肌にやさしいテンセル™リヨセル繊維を使用しているので、手で触れるとどちらもやわらかに感じるが、実際に寝てみると、頭や腰など重さのある部分をしっかり支えてくれるのがわかる。しかも腰の直下にサポートベースが設けられているので、腰がマットレスに沈みこまず睡眠中に負荷のかからない姿勢が確保される。
また暑さや高い湿度の中で快適な睡眠を得るのに重要なのは、マットレスの通気性だ。コアラマットレスは、通気性に優れているので熱がこもりにくく、湿気をしっかり放出する。蒸し暑い夏の夜、汗をかいてしまうために上がる湿度を調整してドライな状態に保ってくれるため、心地よい眠りが続く。さらにグレードの高い「New コアラマットレス BREEZE(ブリーズ)」なら、体から湿気を逃がしながらドライかつ、涼やかさを保つ吸水速乾素材「COOLMAX®」を採用しているので、寝ている間中、熱がこもらずドライな状態をキープする効果が高くなっている。
梅雨や台風のシーズンに入ると気圧の変化で自律神経が乱れ、睡眠の質は低下してしまう。そんな時は、筋肉や血流に負担をかけないようレイヤーを「ふつう」に切り替えて就寝してみるなど、体調や季節に合わせて使用することもお薦めだ。
もう隣の振動で目を覚まさない。究極のノンストレス設計
マットレスの寝心地について、もう一つ面白い調査がある。日本人の44%が、「寝ている間に隣で寝ているパートナーの動きで目を覚ますことがある」と回答している(*)ことだ。先に寝ていて、パートナーが後からベッドに入る動きだけで眠りが妨げられた経験がある人は多いだろう。また睡眠中はどうしても寝返りをするものなので、マットレスを共有している以上、相手の動きで眠りが浅くなったり、目が覚めたりするのは仕方ないと諦めている人も多いのではないだろうか。
ところがこれをスッキリ解消してくれるのが、コアラマットレスの「ゼロ・ディスターバンス技術」だ。ショールームで試して「えっ、どうしてこんなに振動を感じないんだろう?」と驚く人は多いはず。独自に開発された技術で、身体を点で支えて振動範囲を狭め、密度が高いウレタンフォームによって振動を吸収。隣で寝ている人に影響を与えることなく、それぞれに快適な眠りをもたらす。パートナー同士だけでなく、小さな子どもと一緒に寝るときにも家族全員にゆったりとした深い眠りが訪れるのだ。
このようにマットレスの機能性は睡眠の質に直結するもの。だからこそ自分に合うかどうかをじっくり確かめてから購入したいものだが、店頭で一度試した程度では、本当に自分にフィットしているのかどうかわかりづらい。しかし「コアラ」のマットレスなら、120日間のトライアル期間を利用することが可能だ。むしろ最低でも1ヶ月程度は試してほしいとトライアルを推奨している。自宅で毎日使いながらフィット感を確認できるのは安心以外の何ものでもない。
こうしたトライアル期間を当たり前に提供するのは、「コアラ」がオーストラリアで誕生した若い企業だからとも言える。2015年に創業後、2017年に早くも日本に上陸。D2C(メーカー直販)のビジネスモデルを採用して、中間マージンをカット。これまでの商慣行にとらわれないシンプルな発想で商品を提供する。それはサステナビリティや動物の生息環境保護に積極的に関わる姿勢からも窺える。10年間という長い品質保証期間は良いものを長く使うサステナブルな商品の証のようなものであるし、WWF(世界自然保護基金)に売上の一部を動物の保護活動のために寄付する活動などは、ビジネスの力で社会的・環境的問題を解決する企業として認められるB Corp認証の取得にもつながった。儲かりさえすれば良しとするのではなく、生きとし生けるものすべてに好環境を提供する、「コアラ」の理念の高さはそのまま商品に反映され、多くの人々に受け入れられている。
* コアラ社調べ
コアラマットレス
TEL:050‐3199‐1554
営業時間:月曜〜金曜 9:00〜17:00(土日、祝を除く)
「マットレス衣替えセール」
期間:2022年6月6日(月)~6月26日(日)
text:Miho Yanagisawa
photograph:Yuji Kanno