誕生50周年の記念碑的モデル――ロレックス ROLEX

「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」。ヘリウム排出バルブ付き。ヘリウム混合気体を呼吸する飽和潜水にあっては重要な装置。独自のクロナジーエスケープメントを採用した新ムーブ搭載で、ほぼ全面的にブラッシュアップしている。精度、耐磁性、耐衝撃性など、COSCより厳しい独自基準の検査をパスした「ロレックス高精度クロノメーター」。●ケース、ブレスレットはSS。ケース径43mm。自動巻き。1220m防水。108万円〈日本ロレックス〉

潜水時計のマスト、オイスターケース

近代的な防水腕時計を最初に製作したのはロレックスだ。1926年、削り出しによる一体構造ケースの「オイスター」だった。そして約50年前、プロフェッショナルダイバーズウォッチ「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」を発表する。ダイバーズウォッチに関しては何といってもロレックスに一日の長がある。

1960年代はジャック=イヴ・クストーが盛んに海洋冒険を試みるなど、人々の目が海に向いたときであった。飽和潜水の挑戦もこのころが最も盛んだった。1967年、まさにそんなときに「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」は現れたのだ。

今年、その進化形が発表された。深度1220メートルという防水性能、旧世代の潜水時計の名を高からしめたヘリウム排出バルブはもちろん今回も付いている。耐傷性のあるセラミックベゼル、光沢のあるブラックダイヤル、日付を拡大するサイクロップレンズ、そして新型のムーブメント。細部にまで気配りしパワーアップした新世代機である。

※本記事は『PRESIDENT』2017年6.26号に掲載された記事をweb用に再編集したものです。