ダイバーズウォッチとは?

一般にスポーツウォッチと呼ばれる時計の中で、最も人気が高いのが「ダイバーズウォッチ」。その名の通り、もともとは潜水用に開発された特殊な時計だ。深海の高水圧にも耐えるタフな外装と防水性能という基本性能に加え、暗い場所でも読み取れる文字盤や、ダイビング中の経過時間をモニターする逆回転防止ベゼルなどが特徴となっている。

しかし実際には、水に潜る機会が全くなくてもダイバーズウォッチを普段使いする人が多い。優れた実用機能と洗練されたデザインに、メンズウォッチの魅力が凝縮されているからだ。ジャケット&パンツスタイルや夏の軽装と相性が良くて見栄えがいいし、もちろんビーチリゾートや各種スポーツにも使える。ダイバーズ・ウォッチは、まさに“夏の万能時計”といえるのだ。

名作ダイバーズをリニューアルした最新モデル

「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」。ステンレススティールケース。ケース径42mm。自動巻き。ラバー・ストラップ。300m防水。51万円(税別)。2018年8月発売予定

そうしたダイバーズウォッチの新作で、注目すべき1点がオメガの「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」。このモデルは、日本でもよく知られる300m防水のプロフェッショナル・モデル「シーマスター ダイバー 300M」のリニューアルバージョンだ。

2018年に25周年を迎え、品質・性能ともさらに進化。文字盤のウェーブパターンが復活した

どこがどう進化したのかというと、まずケースが42mmに大径化、ベゼルもハイテクセラミックスになり、文字盤も波の模様をあしらったセラミックを新たに採用している。しかも中身は以前とはまったく別物。自動巻きムーブメントは、スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスタークロノメーター認定を受けており、超耐磁かつ高精度の最新版。現在の量産機械式ムーブメントでは、最高峰の高性能・高品質を誇り、信頼性は格別だ。

抜群のコスパ。初めてのダイバーズウォッチにお薦め

ケースバックはシースルー仕様。マスター クロノメーター認定を受けた自動巻きムーブメントが覗く

これだけの優れた内容で、気になるのは価格だが、ステンレススティールケース×ラバー・ストラップのベーシックなモデルで51万円(税別)、メタル・ブレスレットの組み合わせでも52万円(同)という手ごろさ。コストパフォーマンスは抜群と評判も上々である。素材や色違いなど、バリエーションも10種類以上があり、好みのタイプを見つけやすい。ダイバーズ・ウォッチのデビューにもお薦めしたいモデルだ。

text:d・e・w