銀座・並木通りに、IWCの新しいウォッチブティックが誕生！

IWCは、ドイツとの国境に近いスイス北部の町、シャフハウゼンを拠点とする高級時計ブランドだ。日本に最初の直営ブティックを開いたのは2014年4月のこと。当時いくつかの高級時計ブランドの店舗が建ち並んでいた東京・銀座の並木通りに、名実ともにスイスを代表するウォッチメーカーであるIWCが直営ブティックをオープンしたことで、並木通りは世界の名だたるウォッチストリートへと変貌していったのだ。

それから4年あまり。18年12月に、この銀座ブティックが装い新たに移転リニューアルする。場所は前店舗の近くだが、ややこぢんまりとしていた前店舗から敷地面積をほぼ倍に拡張し、天井の高い広々とした空間でブランドの世界観を発信するという。

今回、東京店のリニューアルに先立ってオープンし、連日賑わいを見せている大阪ブティックを訪ねてみた。IWCといえば、パイロットウォッチやダイバーズウォッチ、そしてクロノグラフに代表されるように、とりわけ男心を引きつける嗜好性の強い時計をつくるブランドだ。そうした世界観を表現した店内は、さながら男の趣味の部屋。シェルフには写真集やオブジェ、地球儀などがディスプレーされ、センスのよい大人の空間といった趣だ。

内装には木や天然石をふんだんに使うことで、上質でありながらも寛げる、居心地のよい空間が広がる。ブティックのスタッフが、「時計好きが集まるスポットになればうれしいですね。時計談義に花を咲かせに気軽に立ち寄ってください」と話すように、ショッピングや食事のついでにふらりと立ち寄れそうな気軽さがある。

直営ブティックの魅力の一つが、ブランドのほぼフルラインアップがそろうことだろう。通常のコレクションのほか、稀少な限定モデルや複雑時計が並び、さらに新作がいち早く入荷する点もファンにはうれしい。コレクションの中でも、ハイエンドモデルのひとつとして注目したいのが、「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー」を挙げておきたい。

このモデルは、IWCの中でも人気の高い「ポルトギーゼ」に、西暦2100年まで修正不要の永久カレンダー機構を搭載した複雑時計。さらにこの永久カレンダーがまた特殊で、西暦を4桁で表示するIWCの独自技術を駆使した機構となっている。7日間のパワーリザーブがあるので、ぜんまい切れの心配がほとんどなく、たとえ切れたとしても、すべてのカレンダー表示をリュウズ一つで操作できるので簡単に修正できるという。

直営ブティックのもう一つの、そして最大のメリットが、ブランド正規のアフターサービスを間違いなく受けられることにある。IWC銀座ブティックは1階に売り場を設け、2階にはテクニカルサービスを設置。ストラップの交換程度ならここで対応できるほか、修理やオーバーホールの受付窓口にもなる。

定期的にメンテナンスを行えば数十年と使い続けられる機械式時計は、購入後からブランドとの本当の付き合いが始まるといっても過言ではない。直営ブティックで各種アフターサービスが受けられることは、何物にも代えがたい安心感につながるだろう。