木曜日の夕方、妻を人気のイタリアンレストランに誘い、こう切り出した。「今日はサプライズがあるんだ」。実は数日前、共通の友人から、彼女が勤めるアパレル会社でプレスチーフに昇進したことを知らされた。そんなこと、僕の前では一言も言わず、家事も一切手を抜かない彼女に感謝の気持ちを贈ろうと、プレゼントを用意したのだ。ギフトボックスからヴィンテージライクのエレガントな腕時計を取り出した妻。べゼルを彩るダイヤモンドがキャンドルの優しい灯りを反射する。「ありがとう。これってあなたがしているのと同じブランドね。チーフになって一段と忙しくなって、伝えることすっかり忘れてたわ」。そう言って、うれしそうに笑っていた。

FREDERIQUE CONSTANT
Classics Carree

[フレデリック・コンスタント クラシック カレ] 右:仏語でスクエアを意味する「カレ」はブランドで唯一、スクエアケースを採用したモデル。こちらはそのレディースコレクション。イメージは、爛熟の1920年代を彩ったエレガントでファッショナブルな女性たち。インデックスのローマ数字や文字盤のギョウシェ装飾など、細部まで貫かれた美意識と、贅沢な34石のダイヤモンドの輝きが魅力的。このハイクオリティをリーズナブルに手に入れられる点もうれしい。●ケース径23×21mm、クオーツ、SS、カーフストラップ、3気圧防水。22万円 左:人気の「ハートビート(オープンダイヤル)」をあしらったメンズモデル。ブラックマザーオブパールのシックな文字盤に空いた小窓からムーブメントの心臓部、テンプの軽快な動きを眺めて楽しめる。ケース径を従来品より5mmほど短くしたため、手首へのフィット感も向上。さらに軽快な印象に。●ケース径33.3×30.4mm、自動巻き、SS、カーフストラップ、3気圧防水。日本限定300本。18万5000円〈ともにフレデリック・コンスタント相談室 TEL:0570‐03‐1988〉

人気イタリア料理店グループが東京の中心にオープンした旗艦店
SALONE TOKYO[サローネトウキョウ]

東京・神奈川・大阪で洗練されたイタリアンの名店を展開し、食通の間で圧倒的な評価を集めるサローネグループ。その旗艦店となる最新店舗がここ。場所は人気商業施設の東京ミッドタウン日比谷。窓やテラスから日比谷公園やお濠を望め、室内はネイビーとゴールドがコントラストをなす品格ある雰囲気。イタリアの名店の数々で研鑽を重ねた2人のシェフが、その経験と感性を通して表現する最新のイタリア料理を堪能できる。
(右上、左下)メニューはおまかせコースのみ。ランチは6000円(5皿)、7500円(6皿)、ディナーは1万5000円(11皿)。またイタリア産を中心に自然派ワインが充実。料理とワインのアッビナメント(ペアリング)も提案。(右下)昼夜で趣を変える店内。夜はテーブルにキャンドルが灯され、より幻想的な雰囲気に。(左上)シックなエントランスに、特別な食事への期待感がいっそう高まる。

▼SALONE TOKYO[サローネトウキョウ]
東京都千代田区有楽町1‐1‐2 東京ミッドタウン日比谷3階
TEL:03‐6257‐3017
12時~15時(L.O.13時)、18時~22時30分(L.O.20時)無休
http://www.salone.tokyo/

*本企画内の腕時計に関するSSの表記は、ステンレススチールを表します。また記載された価格は、全て2018年11月1日現在の税抜き価格です。

text & edit:Fumihiro Tomonaga
photograph:Kentaro Kase
styling:Tomohiro Saitoh
hair & make-up:Hideki Funada
model:Phil、ELENA
design:Takayuki Ichinose