“セイコーブランド”をダイレクトに発信する拠点

銀座に新たなランドマークが生まれそうだ。「セイコードリームスクエア」は4フロアからなる体験型店舗で、セイコーというブランドを「知って・感じて・買う」ことができる。ミュージアムやショールームで客をもてなすことで、セイコーブランドをダイレクトに発信していく拠点という位置づけだ。

セイコーウォッチ株式会社 代表取締役会長 兼 CEO の服部真二氏

記者発表会において、セイコーウォッチ株式会社 代表取締役会長 兼 CEO の服部真二氏は「単なる工業製品にとどまらない、人生の物語を共に紡いでいく体験を提供していきたい」と新店舗に期待を寄せた。

“非接触のコミュニケーション”によるブランド体験

「セイコードリームスクエア」に通底しているのは、「非接触のコミュニケーション」だ。スタッフと客が相対してコミュニケーションを取りながらブランドや商品への理解を深めるといった従来の販売方法とは一線を画している。

フロアごとに異なるコンセプトや世界観を見ながら、どのような体験が用意されているのか見ていこう。

はじめに1階で客を迎えるは、銀座・和光の時計塔の内部をコンセプトとした「セイコーサテライトミュージアム」だ。セイコーの歴史や歴代名品の展示を通して、セイコーブランドを“知る”ことができる空間になっている。時計職人による組立実演も見ることができるなど、ここでしか得られない特別な体験も味わうことができる。

「プロスペックス」ブース(右)と体験型ゲーム(左)

2階からのフロアは、セイコーブランドの時計が販売されている。2階の「プロスペックス」のブースは、ダイバーズウォッチにインスパイアされた深海を思わせる内装が特徴。ブースには“深海でダイバーズウォッチを見つける”タッチパネルのゲームが置いてあり、ダイバーズウォッチの世界観を“感じる”ことができる。

「ルキア」販売ブース(左)と「プレサージュ」販売ブースの展示(右)

3階では「ルキア」と「プレサージュ」が販売されている。全体に「和」テイストで、「ルキア」ブースでは繊細な日本の色彩美を体感できる作りになっている。他方、「プレサージュ」ブースでは、100年を超える機械式時計の伝統に漆や琺瑯、七宝の技術を取り入れることで伝統へのリスペクトが表現されている。

セイコードリームスクエア4階「アストロン」

4階を占めるのは世界初のGPSソーラーウォッチとして歴史に名を刻む「セイコー アストロン」だ。シックで落ち着いたデザインの空間で、ワンランク上のラグジュアリーウォッチ体験を楽しめる。ブース中央には実際にGPSを受信して時間帯を入れ替えられるデモ機が設置されており、地球上のどこにいても正確な時刻を刻む「アストロン」の無二の正確さを体感することができる。

デジタルで拡張される体験

商品情報を手元のデバイスに転送できるタブレット(上)とスペシャルコンテンツが手に入るウォークラリー(下)

同店を訪れた際は、作り込まれたフロアを楽しむだけでなく、デジタルを活用したブランド体験も利用されたい。各フロアに設置してあるタブレット端末で商品を検索し、欲しい時計のQRコードを読み取るとその時計の情報がスマートフォン上に表示される仕組みだ。品数が多い中でお気に入りの時計を自分のデバイス上に表示することができ、階をまたがって商品を検討するときにも便利だ。

1階から4階に点在するウォークラリーをクリアするとスペシャルコンテンツを獲得できるという施策も実施される。特定の商品を決めてから来店するのではなく、気軽に立ち寄ってブランドへの理解を深めていく中で自分に合う一本を選んでみるのもいいだろう。

お問い合わせ先

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セイコードリームスクエア

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