創業からおよそ1世紀半という大変長い歴史を持つ、大阪ミナミのやぶ内時計舗。人気のブランドのみならず、ローマン ジェロームやフランク・デュバリといった新進ブランドにも着目し、信頼を見極めて取り扱いに踏み切る進取の気性が、目の肥えた大阪人に親しまれ続ける理由でしょう。代表取締役社長の藪内正己さんが直々に、ビジネスパーソンの出世ウォッチを選んでくれました。
▼30代のビジネスパーソンの出世ウォッチ:
グランドセイコー「ヘリテージ・コレクション(SBGJ201)」
■凛とした出で立ちに、未来の自分を映す
腕時計を知る人であれば、誰しもが認める高品質であるグランドセイコー。その中でも毎時3万6000振動のハイビートムーブメントを内包し、さらにGMT機能を備えたこのモデルは、ハイスペックであるだけでなく、その出で立ちが美しくもあります。
時計から流れる凛とした空気感が、着ける者の向上心を高めてくれそうです。
▼40代のビジネスパーソンの出世ウォッチ:
ペキニエ「リュー ロワイヤル 4フォンクション」
■周りの目にとらわれず、自分の信念を貫く
スイスでもドイツでもない、フランスで唯一のマニュファクチュール(自社での研究・開発による設計・製造)の腕時計。まったくのオリジナルの設計で、全部品の80%以上をフランスで製造する希少なウォッチブランドです。
真なる価値観とオリジナリティーを見極める審美眼を磨く橋頭堡(注:きょうとうほ=事に着手する足がかり、拠りどころ)としてもふさわしく、周りに流されず、確かなポリシーを持った方にぜひお薦めしたい時計です。
▼50代のビジネスパーソンの出世ウォッチ:
カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」
■オリジンに回帰し、さらなる飛躍を期す
経験が豊富な50代の男性であれば、ブランドとは何かを知ったうえで、あえてブランドウォッチを手にしてほしいところです。しかし、単なるブランドではなく、歴史、背景、もちろんスペックやクオリティーを満たしたものでなければなりません。
本格的な男性用腕時計の祖ともいえるカルティエの「サントス」は、それらすべてを持ち合わせた時計です。次の5年を堅実に、アクティブに、時には華やかに演出し、さらなる飛躍へと導くような時計です。
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