通気性や速乾性に優れ、夏場も快適な手元をキープ
この数年、高級時計ではグリーン系の色がある種トレンドのようになり、今年はライトブルーやピンクのダイヤルが登場するなど、今まであまり見られなかったカラーをまとったモデルが多く発表されている。ドイツの高級時計ブランド、グラスヒュッテ・オリジナルからこの夏登場したのが、スポーツウォッチの「SeaQ(シーキュー)」シリーズに新色のストラップを合わせたモデルである。
このSeaQシリーズは、潜水時計の国際規格ISOとドイツの国内規格DINの両方に準拠した、れっきとしたダイバーズウォッチである。従来のモデルはダイバーズウォッチに多く用いられるラバーストラップをはじめ、メタルブレスレットやダークトーンのストラップでの展開だったが、そこに加わったのがこの2カラーのテキスタイルストラップ。いずれもストラップの留め具は、尾錠またはフォールディングクラスプから好みのタイプを選ぶことができる。
片やトーンを抑えたグリーンのストラップは、ジャケットスタイルに合わせやすい落ち着いた印象。デニムなどのカジュアルウエアとの相性も良く、ミリタリー好きの心をくすぐる魅力もある。一方のオレンジはどこまでもビビッドで、軽装になるこれからの季節の主役になりそうなモデル。こんな時計ならシャツ1枚でも様になる上、アウトドアやアクティビティーにもうってつけだ。いずれも各部のディテールの仕上げにまで凝った高級時計でありながら、ファッションツールの1つとしてコーディネートを楽しめる印象へと様変わりした。
色の魅力に加えて機能性の高さにも注目だ。このテキスタイルストラップは特殊な二重織りによるもので、弾力性に富むため快適な着用感が得られる。さらに耐裂性に優れ、通気性や速乾性も高いため、水中での使用にも好適。ダイバーズウォッチのストラップとしても必要十分な機能性は、夏場に気になる汗や雨による不快感も低減してくれる。
そしてもう1つの特徴が、このテキスタイルがリサイクル素材で作られていることだ。近年はリサイクル素材をうたった時計は珍しくないが、このストラップは100%、漁業などで不要になった漁網をリサイクルした素材で作られているという。生半可なことはせず、理想をとことん追求するのがグラスヒュッテ・オリジナルのウォッチメーキング。そのDNAはストラップ1つにまで通底している。
グラスヒュッテ・オリジナルではこの7月5日から、これらのストラップを実際に見て試すことができるフェアを東京・銀座のブティックで開催する。ビジネススタイルにおける色選びは、この数年でだいぶ自由度が高まった。TPOに応じて、そして自己責任の下においては、かつてより柔軟に色を楽しめる風潮になりつつある。目につきやすいスーツや靴はハードルが高いものの、腕時計なら比較的取り入れやすいはず。このフェアを機に、臆せずトライしてみてほしい。
「カラーストラップ フェア 2024」を銀座のブティックで開催
グラスヒュッテ・オリジナルでは、新色のオレンジとグリーンをはじめとするカラーストラップを集めたフェアを開催する。多彩な色みをはじめ、弾力性や着用感を実際に試せるいい機会だ。
期間:7月5日(金)~ 7月28日(日)
場所:グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座
住所:東京都中央区銀座7‐9‐18 ニコラス・G・ハイエックセンター4F
電話:03‐6254‐7266
photograph:GLASHÜTTE ORIGINAL
edit & text:d・e・w