モダンな個性を発しながらも、過剰に主張することなく品位がある。オフはもちろんオンでも着けやすく、1本用意しておくと重宝するのがブラックを基調とした腕時計だ。まだ持っていない、実は気になっているというビジネスパーソンに選奨したいのが、ブランパンの「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」。都会的なデザイン、豊富なバリエーションで、自分好みの1本がきっと見つかる。
ブラックカラーの新たなチョイス
ブランパンの「フィフティ ファゾムス」は、時計好きの間ではつとに知られたコレクションである。理由は現代的なダイバーズウォッチのパイオニアであるためだ。ファーストモデルは1953年に、50ファゾムス(=約91.5m)の防水性、潜水時間を確認する回転ベゼル、ブラック文字盤に夜光塗料を付した針とインデックスを備えて誕生した。
このモデルはフランス海軍向けに作られたためタフな外装を備えていたが、それから3年後の1956年に、一般人がデイリーに着けられるデザインにアレンジされたモデルが登場する。それが「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」である。
今回はその“バチスカーフ”のラインアップから、ケースにブラックセラミックを用いたモデルを取り上げる。セラミックはステンレススティールよりも25%ほど軽量でありながら耐久性や耐傷性に優れた素材で、アレルギーが生じにくいというメリットもある。ダイヤルカラーはブラック、ブルー、グリーンの3色がそろい、それぞれセラミック製ブレスレット、NATOストラップ、セイルキャンバスストラップの3種から好みのストラップを選べる点も魅力的だ。
また、機能面では日付表示付きの3針をはじめ、月・曜日・日付とムーンフェイズ表示を備えるコンプリートカレンダー、クロノグラフのストップから再スタートまでがワンプッシュで行えるフライバッククロノグラフの3種がそろう。いずれのモデルもケースバックはシースルー仕様で、内部のムーブメントを見て楽しむことができる。
ブラックセラミックをまとって現代的なデザインがよりモダンに進化した“バチスカーフ”。ダイヤルカラーやストラップのバリエーションを含めた多彩なラインアップから、注目のモデルをセレクトしてダイヤルカラーごとにお届けする。自身の人となりと用途にふさわしい1本を見つけてほしい。
服装をシックに格上げするブラック&ブラック
ブラックダイヤルを備えるモデルは外装からフェイスまで全体が黒で統一され、一段とモダンな印象が際立つ。本格機械式時計でありながらアクセサリー的に着けられる点も魅力。
ビジネスシーンでも着けやすいブラック&ブルー
精悍で誠実、さらに知的な印象もあるブルーダイヤルが、ブラックとの組み合わせでぐっと大人びた印象に。ネイビーやグレーのジャケットには最も合わせやすいカラーだ。
今風のセンスを物語るブラック&グリーン
この数年、高級時計の世界でちょっとしたトレンドになっているカラーがグリーン。ミリタリーテイストの現代版とも呼びたくなるようなカラーリレーションが何とも絶妙だ。
photograph:BLANCPAIN
edit & text:d・e・w