大胆だが野暮ではない、トップブランドの高感度

ビジネススタイルにおける色選びは、この数年でだいぶ自由度が高まった。TPOをわきまえれば、あるいは自己責任の下においては、一昔前よりも柔軟に色が楽しめる風潮になりつつある。そして、ビジネススタイルで最も気軽に色を取り入れやすいアイテムの1つが腕時計。目につきやすいスーツや靴はハードルが高いが、手元にちらっとのぞく腕時計なら気後れすることもそうない。

例えば、重要な用件がなく好みの服装で出勤できるウィークデーや、仕事から離れてオフを存分に満喫したいウィークエンド。色を自由に楽しめるシーンで着用したいのが、今回取り上げるハリー・ウィンストンの「ザリウム・バリエーション」である。

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「ザリウム・バリエーション」から、ターコイズとオレンジで彩られたモデル。スイス製の高級機械式時計でありながら、大人の余裕を感じさせるポップな印象も併せ持つレアな1本。(以下3本全て)ザリウムケース。ケース径42.2mm。自動巻き。10気圧防水。アリゲーター×ラバーストラップ。346万5000円(税込)。世界限定50本
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ネオングリーンとマットブラックのモデルにはエッジが利いた未来的な印象も漂う。ザリウム・バリエーションのデザインはハリー・ウィンストンがかつて製造した「プロジェクト Z10」を再解釈したもの。大胆にあしらわれたブリッジは、アメリカのマンハッタン・ブリッジに着想を得ている。スペック、価格、限定本数は上のモデルと同一。
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ホワイトとネイビーブルーのモデルは海を連想させるような爽やかさ。対称的にデザインされたダイヤルの左右には、30秒単位の秒表示と曜日表示を配置。目盛りに沿って針が進み、終点に達すると起点にジャンプして戻るレトログラード機構が採用された。針の動きも軽快だ。スペック、価格、限定本数は上のモデルと同一。

これら3モデルの最大の特徴は、見ての通りビビッドな色合わせだ。それぞれ、鮮やかなターコイズとオレンジ、コントラストが目を引くネオングリーンとマットブラック、爽やかなホワイトとネイビーブルーというツートンカラーを採用し、針やアワーマーカー、目盛りやカウンターなどのディテールに2カラーを丁寧にあしらった。アリゲーターとラバーを組み合わせたストラップも、素材ごとに色を変えてダイナミックな印象を創出。“大胆さ”はハリー・ウィンストンが得意とする創作のマインドだが、その面目躍如である。

また、モデル名に冠された「ザリウム」とは、ハリー・ウィンストンだけが時計製造に使用できる特殊合金のことで、軽量でさびにくく、金属アレルギーが生じにくいという特性を持つ。今回のモデルでは、そのザリウムをケースに使用。軽さ、性質共に、夏場にうれしい素材を用いたモデルとなっている。

そして、そのケースの内部に搭載するのは、時分針をオフセンターに置き、2つのレトログラード機構で秒と曜日を表示する独創的な自動巻きムーブメント。18Kホワイトゴールド製のローターは巻き上げ効率に優れ、シリコン製ひげぜんまいにより約65時間のパワーリザーブを有する。シースルー仕様のケースバックからその動きが眺められるのも魅力の1つである。

ザリウム・バリエーションの3モデルは、それぞれ世界で50本の限定生産となる。グローバルブランドのハリー・ウィンストンからすれば少量生産で希少なモデルとなるが、夏場の快適性とビビッドな色合わせを存分に楽しめるという点ではこれ以上のモデルはおそらくない。センスよく着けこなせれば、豊かな感性、懐の深さの証左にもなりそうだ。

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問い合わせ情報

ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション
TEL:0120-346-376


photograph:HARRY WINSTON
edit & text:d・e・w