Editor's Note
350年を超えるヴィターレ・バルベリス・カノニコは、世界的なウールメーカー。昨今増え続けているコスト重視の多国籍企業に引けを取らず、ヘリテージとイノベーションを共存させ、進化する企業としてさらに魅力を深めている。リーズナブルな価格帯に加え最高価格帯の生地も製造し、近年はブランディングも含めて高級路線へと切り替えを図っている。2013年には、200年以上の歴史を持ち、同一家族で経営する企業だけが加盟できる国際クラブ「ル･エノキアン協会」の栄誉ある仲間となった。
Brand History
ウール服地やニット産業が盛んな、スイス国境に程近いビエラ近郊の街プラトリヴェーロに創業したヴィターレ・バルベリス・カノニコ（略称はVBC）。イタリアン・ミルの名門として21世紀の現在も創業の地で紡績から仕上げまでを自社工場にて一貫生産している。また世界で最も歴史あるウールメーカーの一つとして事業を拡大させている。製造の前工程に対する徹底した品質管理や、仕上げ用の水を自社で浄水し再使用するなど、高品質と環境への配慮を兼備した企業姿勢も評価が高い。良質でコストパフォーマンスの高い生地のほか、最高級レンジの「グリーンヒルズ」（スーパー160's）や颯爽とした張り感と艶を誇るウール＆モヘア、「21マイクロン」という希少種のウールから作られる独自開発の機能性ウールなど、多彩なコレクションを展開している。
