Recommended Item:「ガヴォチ 1969」のセミブローグシューズと「フェリージ」のベルトと靴

イタリアの革加工製品の名産地にして、地域の伝統的な生活風景が残る町フェラーラ。自分のスタイルを持つビジネスパーソン御用達のバッグとして人気の「フェリージ」も、ここから生まれました。靴に関しても、かつては有名ブランドのOEMを手がけるような名工場が軒を連ねていましたが、昨今は工場の数が減少しています。現在唯一残った靴工場が「ガヴォチ 1969」です。今回、ご紹介するシューズは、OEMに加えてビスポークまで手がけてきた同ブランドらしく、ハンドソーンウェルテッド製法でつくられています。ビスポークスタイルに由来する、靴底のウエスト部分がくびれたエレガントなフォルムに加え、履くほどに足になじんでくることから、経年変化を楽しみながら永くご愛用いただけます。

手縫いによる細かいピッチの縫い目が見える。ハンドソーンウェルテッド製法は手縫いの代表的な製法だが、手がかかるため既成靴に用いられることは少ない

Point 1:ビスポーク級の足なじみ

2018年シーズンから50年ぶりにプロサッカー1部リーグに昇格した地元のチーム「スパル」。その選手たちに提供しているシューズが、実は、この「ガヴォチ 1969」なのです。選手用につくった木型をそのまま使ってつくられているのが特徴です。つま先から甲にかけて急激にせり上がる木型が、甲高な日本人の足にもぴたりとはまる。ビスポークでなければ出合えないような、唯一無二の履き心地を手に入れることができます。

靴底のウエスト部分のくびれに注目。この美しいシルエットは既成靴ではなかなかお目にかかれない

Point 2:イタリアらしいグラマラスなシルエット

靴底には、革を叩いて薄くのばすことでウエストの絞り込まれた美しいシルエットをつくるフィドルバックウエスト製法を採用。履き心地だけでなく、ディテールやシルエットからも、ビスポークシューズに似た雰囲気を楽しんでいただけます。手間のかかるこの製法が既成品に用いられることは非常に稀です。また、内羽根仕様のセミブローグは、洒脱な印象を醸しつつも、フォーマルな場面にも使えるデザインです。オーソドックスな形だからこそ、ディテールや製法に特別なこだわりが詰まったシューズを選ぶことで、違いのわかる大人の男を気取ってみてはいかがでしょうか?

さらに黒い靴に合わせて、「フェリージ」のベルトとバッグをスタイリングしてみてはいかがでしょう。もともとはベルトの製造からスタートしたブランドですので、ベルトの品質はすばらしいものがあります。また、「フェリージ」のバッグといえばパイピングの縁取りを思いうかべる方が多いと思いますが、よりフォーマルにビジネススタイルを決めるなら、丁寧にコバを仕上げたバッグがお薦めです。

【おススメしてくれた人】

高橋晋之介/Shinnosuke Takahashi
株式会社フィーゴ マーケティング部 部長

ラ ガゼッタ 1987 青山店

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ラ ガゼッタ 1987 青山店
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photographer:Jun Miyashita
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