働く男たちのための出張バッグ「三段活用法」～フェリージ編

本特集では出張における三段活用法と題して、用途にあわせた“3バッグ体制”をリコメンドする。スーツやノートPC、仕事の資料など大荷物の運搬に適した「トロリー」。客先に出向く際のスムーズな移動を約束する「ブリーフケース」。そして夜間や私用の外出に重宝する「多目的バッグ」。この3つをそろえておくことで、出張のあらゆるシーンを合理的かつスマートに済ませることができるからだ。

第3回では使い勝手のよさとラテン的なファッション性を兼ね備えるイタリア発フェリージのバッグを取り上げる。

ビジネスで使用するバッグは確かに品格が大事だ。一方、ビジネス然としたバッグで私的な旅行となると、ファッション性に乏しく味気ない。かといってオフとオンにそれぞれのバッグを用意するのでは、コスト面の負担も大きいし、保管場所の確保も容易ではない。そこで便利なのがオンオフ共用可能なデザイン性の高いバッグだ。数あるバッグブランドのなかでも、その両方のシーンをカバーする絶妙なコレクションを打ち出しているのがフェリージだ。派手すぎず、さりとて地味になりすぎず上品。そんなフェリージの創業は1973年。イタリア北部、フェラーラにて誕生した革小物工房がオリジンである。美しく艶やかなナイロンとレザーをコンビ使いしたバッグはブランドのアイコンとしてビジネスマンからも高い評価を得ている。イタリアンブランドらしく、素材に徹底的にこだわった仕立てを貫いており、使い込むことで味わいが増すのもフェリージのバッグの見逃せないポイントだ。

ブリーフケースなどで知られるナイロン＆レザーのコンビデザインを採用したトロリーケース。シルクにも似た光沢を放つ高品質ナイロンと素朴なタッチのバケッタレザーによるコンビネーションが実に洒落ている。高いファッション性を持ちながら、オールレザー製やメタル製とは異なり、取り回しやすい軽量性も重要なポイント。構造的には、コンパートメントが自由に使いやすいボックス型となっている。外側に大型のジップポケットを備えており、メインコンパートメントを開けることなく小物やノートPCなどを取り出しやすい利便性もよしだ。

内部は自在に使えるシンプルなボックス型。このモデルは機内持ち込みも可能なサイズ。堅すぎないルックスなので、女性との共用も可能だ。