リフォームで、スーツ姿がさらに格好よくなる～お直しショップ案内

こんにちは。 イメージングディレクターの高橋みどりです。

涼やかな朝晩の風に、秋を感じる季節。本格的な秋冬シーズンの到来を控えた今の時期は、ワードローブを見直す絶好の機会です。

たとえトレンドが大きく変わっていなくとも、去年のスーツが「まだ着られる」ものであったとしても、一年前とはご自身の体型が変わっているかもしれません。男性の場合、女性と比べて体型の変化に無頓着な方が多いので、自分自身で思い込んでいる「ジャストサイズ」は当てにならないのです。

いざ秋冬のスーツに袖を通してみたら、「キツい！」と慌てる前に、ぜひともクローゼットの中身をチェックしてみましょう。

そして今回の本題は、いよいよここから。

基本的に男性のジャケットやスーツは、袖丈やパンツ丈など、お直しのひと手間を経てワードローブに加わったものばかりかと思います。そしてほとんどの男性は、スーツを購入したショップのスタッフに“ほぼお任せ”でお直しをお願いしているのではないでしょうか。

確かに店頭でお願いできる範囲のお直しでも、“ある程度整ったスーツ姿”は確保できるものです。でも、もう一歩進んで「ジャストフィットで着心地がいいのはもちろん、体型の短所を魅力に変えるほど見た目も格好いい」、そんな“究極のお直し”ができるとしたら……素敵だと思いませんか？

今回ご紹介する『サルト』と『心斎橋リフォーム』は、そんな“一歩進んだ”お直しを実現してくれるリフォームショップです。

スーツのお直しにおいて、パンツの丈や袖丈が長すぎる、あるいは短すぎるといった初歩的なミスは論外として、私自身が個人的にもっとも気になるのは、“全身のサイズ感”です。

多分、「着ていてラク」なサイズを選んでしまうのが原因かと思いますが、特にご年配の男性は、適正サイズよりワンサイズ上をお召しになっている方がほとんどです。

顕著なのが、ジャケットの肩のライン。かつては「実際の肩幅より、少し余裕のあるものが目安」といわれていましたが、現在ではコンパクトな肩まわりが主流です。

「もう少しジャストフィットしたものをお召しになれば、すらっと高身長に、そして5歳は若く見られるのに、残念！」とお見受けする男性がとても多いのです。

パンツのウエストについても、1～2cmのゆるみなら「ベルトで締めれば大丈夫」と、お直しのひと手間を省いてしまう方も多いとか。ましてヒップのラインやジャケットの背中のラインなど、“後ろ姿”の美しさについては、「気に留めない」方がほとんど。

でも実は、「凛と格好のよい立ち姿」を実現するためには、こうした細部へのこだわりがとても重要なのです。

リフォームショップ『サルト』代表取締役の檀正也さんは、あらゆるブランドの洋服について、裁断されたパーツから仕立てまで熟知された方。非常に経験値が高いので、お話しているだけでとても勉強になります。

残念なことに、たとえ自分が大好きなブランドで、なおかつ仕立てが一流のものであったとしても、そのブランドのスーツが自分の体型に合っているとは限りません。壇さんはブランド独自のシルエットを活かしながら、着る人の体型に合わせ、細部をミリ単位で微調整してくださいます。

もちろん、“幅だし”のお直しには制限がありますが、詰めることに関しては、肩やウエスト、ヒップ、背中等々、ほぼすべてのパーツに関してお直しが可能です。広すぎるラペル幅を狭くするといった細かな要望にも応えていただけます。

特に自分では気づきにくい、背中の微妙なラインまで見事に修正してくださるので、出来上がった洋服を着て鏡の前に立つと、「私、痩せた？」と錯覚してしまうほどの仕上がりです。

手持ちのワードローブをじっくりチェックしてみると、「そういえばこのジャケット、腕が動かしにくかったな」とか、「すごく気に入ってるんだけど、少しシルエットが古くなってきたかも」など、お気づきになることは多いと思います。

本格的な秋の訪れを前に、専門店にリフォームをお願いすることで、手持ちのスーツをかなり新鮮な気持ちで着こなすことが可能です。

今回、ご紹介する2軒のリフォームショップは、単なるお直しにとどまらずカスタマイズ感覚でお願いできるお店。そんな優秀なリフォーム屋さんは、どちらも「まずはじっくり話を聞いてくださる」ことが特長です。

あなた自身の職業について、仕事のスタイル（立ち仕事が多い等）について、さらには職責にまでマッチしたお直しを提案してくださるリフォーム店の“行きつけ”を持つことは、なじみのブランドショップがあること以上に、スーツスタイルのセンスアップにひと役買ってくれるはず。

「必要に迫られて」のお直しではなく、「完璧な着こなしのために」。是非、上手に活用されてみてはいかがでしょうか。