持ち主の品を表す、名刺代わりになる名刺入れ～スマイソン【黒の名品007】

自身のプロファイルを一枚の小さな紙に込め、相手に手渡しする。ビジネスシーンにおける初対面の場では欠かせない名刺だが、特に日本においては“名刺を交換する”という行為は、ペーパーレス化が進んでいる現在でも、海外に比べて重要度は高い。そこで、初対面の挨拶だからこそ、第一印象を左右する名刺入れには、あなたの人柄を伝えるものを持ちたい。

数ある名刺入れから選り抜いたのは、イギリスの高級ステーショナリーブランド、スマイソン。英国王室御用達の証であるロイヤルワラントを保持し、王族からセレブリティまで“本物”を知る人々から愛されている。日本では、控えめながら通が好むブランドと言えるだろう。質の高い文具品をそろえるが、とりわけレザーコレクション「パナマ」は特筆に値する。小さなひし形の格子模様をプレスしたクロスグレインレザーを使用しており、細かい傷も目立ちにくい。個性を主張するデザインではないが、微に入り細を穿つ丁寧なコバ処理、一針の乱れもない縫製など、随所に熟達した職人のクラフツマンシップが息づいている。

これみよがしな派手さはないが、実直でエレガントなスマイソンの名刺入れは誠実さと上質感を伝える。挨拶の場面で名刺を交換する際、ささやながら揺るぎない自信を与えてくれるに相違ない。