飲料メーカーらしい明るさを重視

スーツはトラッドスタイル一辺倒です。学生時代にスポーツに打ち込んでいたからか、がっちり体形なので、絞ったデザインのスーツよりもトラッドスタイルが体に合います。

今日、着用しているスーツは、オーダーメード。サイズを一度登録すれば、次回からは生地を選ぶだけなので気楽ですね。デパートやテーラーなどでサイズ登録しています。

気をつけているのは、主張が強く、押し付けがましい装いにならないようにすること。また、ビジネスシーンでは清潔感が第一ですから、選ぶ生地の柄はそのときどきで違っても、ダークブルー、ダークグレーなど、必ず落ち着きのある色を選びます。

飲料メーカーの社長として、健康的で明るいイメージも大事だと考えています。そうした雰囲気は、ネクタイや小物で演出します。今日はレジメンタルのネクタイを着用していますが、ブランド物の華やかなネクタイを合わせることもあります。

この日は、カルピスのブランドイメージから、ワイシャツとチーフには同色の大きなドット柄を選んだ。愛社精神と遊び心を両立させるのが岸上社長らしい

ネクタイはブランドカラー

服装に一層、気を配るのが、新製品の発表会や店頭イベントに出席するときです。例えば今日、着用しているワイシャツに織り込まれている大きめのドットは、カルピスの水玉模様をイメージしています。CM制作発表会をはじめ、カルピス関連のイベントがあるときに、このシャツを着用します。シャツをプレーンなものにして、水玉のネクタイやチーフを合わせることもあります。

他の製品のイベントでも同様です。三ツ矢サイダーなら、製品のイメージカラーであるグリーンのネクタイを、缶コーヒーのワンダなら、えんじ色のネクタイを締めます。買い物は好きなほうなので、いつも楽しみながら、製品イメージにぴったりの小物を探しています。ただ、三ツ矢サイダーのグリーンは珍しいようで、近い色のネクタイがなかなか見つからずに苦労しました(笑)。

小売店の店頭イベントは、お客様と相対する特別な機会です。あれこれ説明しなくても、三ツ矢サイダーやカルピスをお配りするとお客様は笑顔で飲んでくれます。その笑顔を直接見ることは仕事へのモチベーションにつながりますし、実際にお客様の声を聞く機会でもあります。こうした機会によってブランドは磨かれ、新たなビジネスチャンスの創出につながっていく。そんな期待を抱いて、積極的に参加しています。

愛用の逸品~ウオーキングシューズ

「健康」を重点領域に掲げ、自らも率先してウオーキングをこなす岸上社長の愛用品はウオーキングシューズ。昼休み、会社の近くを流れる隅田川沿いを20~30分かけて歩くそうだ。本社ビルの隣にある複合フィットネス施設「ASICS CONNECTION TOKYO」とも提携し、社員にもウオーキングをはじめとするフィットネスを推奨している。「適度な運動は、心身をリフレッシュしてくれ、いいものです」と岸上社長。

岸上克彦/Katsuhiko Kishigami
アサヒ飲料代表取締役社長
1954年生まれ。立教大学経済学部を卒業。76年にカルピス食品工業(現カルピス)入社。2008年に常務執行役員。13年にアサヒ飲料常務取締役、14年に専務取締役。15年3月に代表取締役社長に就任。

text:Top Communication
photograph:Sadato Ishiduka
hair & make:RINO